コーチ擁する米タペストリー、26年6月期業績予想を上方修正 Z世代の新客獲得が寄与

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 「コーチ(COACH)」、「ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)」を擁する米タペストリー(Tapestry)が、足元の好調を受けて2026年6月期連結業績予想を上方修正した。売上高は修正前の77億ドル超(約1兆2300億円)から79億ドル超(約1兆2700億円)に、営業利益率は当初の約1.8ポイントから約3.0ポイントへと引き上げた。

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 直近2026年1〜3月期の業績は、売上高が前年同期比19%増の19億ドル(約3000億円/為替影響を除く)、営業利益が同55.1%増の4億3010万ドル(約688億円)、純利益が同57.4%増の3億4600万ドル(約550億円)と大幅な増収増益で着地した。

 今期の好調には、同社が2025年秋から2028年度にかけて推進する成長戦略「Amplify」が寄与。ハンドバッグとレザー製品に注力し、ライフスタイルカテゴリーを拡充したほか、フットウェアはターゲットを絞って提案した。マーケティング面では、Z世代向けに「エモーショナルなつながりの醸成」を狙ったキャンペーン施策を実施。これらが奏功し、同四半期はグローバルで240万人超の新規顧客を獲得した。このうち35%以上がZ世代およびミレニアル世代で、次世代消費者へのアプローチが結実した形となった。

 ブランド別の売上高は、全体の9割弱を占めるコーチが前年同期比29%増の17億ドル(約2700億円)を計上し、グループ全体の成長をけん引。主力のレザー製品が好調に推移し、特にハンドバッグカテゴリーの販売数が同20%以上増、平均小売単価が同10%以上増と伸長した。一方で、ケイト・スペード ニューヨークは同10%減の2億1000万ドル(約340億円)で着地した。

 地域別では、中国(同55%増)、北米(同20%増)やヨーロッパ(同21%増)、APAC(同16%増)といった地域で2桁成長を記録。しかし日本(同10%減)およびその他地域が前年を下回った。

※1ドル=160円