「コンプラやハラスメント問題に触れることはリスクがあるけど…」松本穂香が感動した“人気俳優の不思議な魅力”
◆飲み会での失言で窮地に追い込まれたパイロット
今回、わたしがご紹介させていただくのは韓国コメディ映画『PILOT−人生のリフライト−』です。
飛行操縦士として一流の技術を持ちながら、テレビでも活躍するほどのスターパイロット、ハン・ジョンウ(チョ・ジョンソク)はある一夜の飲み会での失言をきっかけにすべてを失ってしまう。
◆やっていることは「激ヤバ」でも…
とっても気持ちのいい映画でした! かなり突飛な設定でありながらも、まったく置いていかれることなく最後まで楽しめました!
昨今の物語作りにおいて、コンプラやハラスメント問題に触れることはかなりリスクのあることだと思いますが、そこにまったく嫌悪感や押し付けがましさがなく、自ずと視聴者に考えを委ねる演出が素晴らしかったです。
個人的にバリバリのコメディって一歩間違えるといやらしくなってしまいがちだと思っているのですが、チョ・ジョンソクさん演じるハン・ジョンウの清潔感というかピュア感というか……やっていることは激ヤバなのにそこにまったく気持ち悪さを感じなかったところに、不思議な魅力を感じました。
この人でなければこの映画は成立しなかったんだろうなという説得力! 素晴らしかったです。
◆“神は細部に宿る”ものなのだなと爆笑
たった2時間足らずでこの激ヤバ設定の物語を収束させる脚本と演出。改めて映画って物凄いことをやっているんだなと感じさせてくれる作品でした。
演者として観ても勉強になる部分が多く、“神は細部に宿る”ものなのだなと爆笑しつつもそんなことを考えていました。
一番グッときたのは、お母さんのスマホカバーが手帳式で電話する度に顔がいい塩梅で隠れるところ……どうやったらあんなの思いつくんだ。あ〜私ももっと頑張ろう……!
皆さまも自分だけのお気に入りポイント、ぜひ映画館で見つけてください!
●『PILOT ー人生のリフライトー』
配給/松竹 全国公開中 ©2024 LOTTE ENTERTAINMENT, SOLAIRE PARTNERS LLC, SHOTCAKE Corp., MOVIEROCK Inc., All Rights Reserved.
<文/松本穂香>
【松本穂香】
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年、月9ドラマ『嘘解きレトリック』でW主演。2026年1月期ドラマ『50分間の恋人』では伊野尾慧とともにW主演を務め、『エンジェルフライトTHE MOVIE』がプライムビデオで世界独占配信中。4月スタートのドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』、今秋スタートの連続テレビ小説『ブラッサム』への出演が控えている

