順調な3人(公式HPより)

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3人で主演

 2017年にそろって旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を退所し、「新しい地図」名義で活動している元SMAPの稲垣吾郎(52)、草なぎ剛(51)、香取慎吾(49)。初めてトリプル主演を務める映画「バナ穴 BANA_ANA」(山内ケンジ監督)の今夏公開が発表された。

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 同作は2018年、2週間限定公開で28万人を動員して話題を呼んだ、4本の短編からなるオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」の第2弾。共演者にはファーストサマーウイカ(35)、趣里(35)、小澤征悦(51)、吹越満(61)らが名を連ねている。

順調な3人(公式HPより)

 ファンには待望の第2弾だが、18年の前作公開時は、3人が出演する映画が公開されただけでも、驚きの出来事と受け止められていたという。16年末にSMAPは解散し、3人がソロで出演していた民放キー局のレギュラー番組は19年3月までに続々と終了した。

「当時はジャニーズ創業者のジャニー喜多川氏、姉のメリー喜多川氏が存命中で“旧体制下”にありました。テレビ各局や映画会社がその顔色をうかがい、退所したタレントは地上波への出演がNGになるだけでなく、大手映画会社からのオファーも激減するのが業界での暗黙の了解でした」(制作会社スタッフ)

 3人を率いたのはSMAP騒動の影響で、ひと足早くジャニーズを退所していた、SMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏(68)だった。3人の受け皿として、芸能事務所「CULEN」を設立し、17年9月22日に公式サイトを開設。同時に、3人の公式ファンサイト「新しい地図」も開設した。そして朝日新聞、東京新聞の2紙に見開き30段の全面広告を掲載。ファンクラブは開設から3日間で10万人の入会があり、10月には「クソ野郎−」の製作を発表した。

「『CULEN』の由来は、CULTURE & ENTERTAINMENT。家電量販店大手のラオックスのバックアップを受けて設立しています。『新しい地図』の名付け親は、電通でクリエイティブディレクターとして活躍し、後に独立した権八成裕氏(51)。元日本テレビのアナウンサーの西尾由佳理さん(48)の夫として知られています。また、『CULEN』の関連会社でPR業務などを行う『モボ・モガ』も設立。同社は、先のミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・ペアで、日本人初金メダリストとなった“りくりゅうペア”を支援した、木下グループの傘下です」(前出・記者)

新しい仕掛け

 当初から強力なバックアップを得た「新しい地図」は、やることも斬新だった。まず、旧ジャニーズ時代はご法度だったSNSに進出する。Facebook、Instagram、LINE、Twitter(現X)、中国の微博(ウェイボー)、YouTube、LINEなどに公式アカウントを続々と開設し、PR活動を行った。さらに、

「まだ新興勢力だった、IT大手企業のサイバーエージェントとテレビ朝日が出資したインターネットテレビ局・AbemaTV(現ABEMA)とタッグを組み、72時間の生放送特番『72時間ホンネテレビ』を17年11月2日の夜から生配信。旧ジャニーズ時代にはAbemaTVとはまったく仕事での絡みがなかったので、多くの芸能関係者が『まさかそこと組むのか!』と感じたと思います。同番組には、お笑いコンビ・爆笑問題、『スターダストプロモーション』の山田孝之(42)、山崎賢人(31)ら、旧ジャニーズ勢と絡む必要のないタレントたちが出演しました」(スポーツ紙記者)

 以後、3人の番組はレギュラー化され、「ななにー 地下ABEMA」として現在もレギュラー放送されている。また、3人は同年11月、日本財団パラリンピックサポートセンターの「パラサポスペシャルサポーター」に就任。パラスポーツの応援ソング「雨あがりのステップ」を18年3月にリリースした。

「SMAP解散までフジで放送されていた『SMAP×SMAP』の元アソシエイトプロデューサーですでにフジを退社した笹川正平氏は、パラリンピックを支援する日本財団の笹川陽平名誉会長の四男。その縁もあって、夏季冬季のパラ五輪選手団を『新しい地図』として、バックアップしています」(同前)

 そして、同年4月から2週間限定で「クソ野郎−」が公開。オムニバスの監督には、園子温監督(64)、爆笑問題の太田光(60)、キャスト陣には浅野忠信(52)、満島真之介(36)尾野真千子(44)らが名を連ねた。

「単館系の映画館での公開かと思われましたが、集客が期待できるので東宝シネマズでも公開。観客動員は15万人を目標に掲げ、すでに28万人超え。すぐに第2弾の製作が決定しました。稲垣さん、草なぎさん、香取さんの3人はソロ活動が基本ですが、それぞれ多忙な日々を送っています。そのため、撮影やプロモーションの日程調整がなかなか合わず、ようやく製作・完成、公開にこぎ着けました」(ベテラン芸能記者)

 8年ぶりの今作と前作との大きな違いは、オムニバスの1編で監督を務めた山内監督のみがメガホンを取っていること。

「前作はメンバー3人がそれぞれ主演の1編があり、最後にメンバー3人が勢揃いします。4編での上映時間は105分。メンバーたちの映像作品に飢えていた多くのファンが劇場に足を運んだ印象です。ところが、今作は実力派とし知られる山内監督に一任。しっかりと見せるストーリーに仕上がっていることでしょう」(映画担当記者)

マイナスからのスタート

 旧ジャニーズ事務所から独立し、1年以内に次々と“新しい仕掛け”を見せた「新しい地図」だが、いまや3人は、SMAP時代と変わらないくらいドラマ・映画・CMなどに出演して活躍している。

「独立した当時の時点で、3人は1からのスタートどころか、マイナスからのスタートであることを自覚していました。そのため、1本1本の仕事に丁寧に向き合い、その積み重ねでここまで来たのです。SMAP時代は激務を半ばこなしているような状態でしたが、今は、自分たちで仕事を選べるので、SMAP時代よりも充実していることでしょう」(先の芸能記者)

 来年で早くも活動10周年、さらなる活躍が続きそうだ。

デイリー新潮編集部