男児遺棄容疑の養父「学校送った後、公衆トイレに寄った」…捜索中に京都府警に説明
京都府南丹市の山林で市立園部小の安達結希(ゆき)君(11)の遺体が見つかった事件で、京都府警が行方不明の結希君を捜索中の段階で、養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)(死体遺棄容疑で逮捕)が、府警に「(結希君を)学校に送った後、公衆トイレに寄った」と説明していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
安達容疑者が逮捕されてから23日で1週間。府警は、安達容疑者が実際に車で公衆トイレに寄ったとみて、結希君の死亡や遺棄に関係した重要な場所として調べる。
公衆トイレは安達容疑者の自宅から北西約2キロで、学校の南西約9キロ。自宅から学校に向かう道路の途中にある。府警は4月18日、トイレとその周辺で約4時間にわたって鑑識活動を行い、重点的に調べた。
捜査関係者によると、結希君の遺体が発見される4月13日より前の時期に、府警に「車で(結希君を)学校まで送った。その後、(1人で)公衆トイレに立ち寄った」と述べていた。その前後の時間帯に、関係先に「子どもがいなくなった」と電話していたことが、その後の捜査で判明した。
府警によると、結希君は3月23日朝、自宅で食事をしているところまで生きていたことが確認されている。その後、登校せず、学校の防犯カメラに安達容疑者のものとみられる車は映っていたが、結希君は映っていなかった。
府警はこうした状況から、安達容疑者が学校近くまで結希君を連れて行った後、降ろさずに移動したとの見方を強めている。遺体は4月13日に山林で見つかったが、トイレにも一時的に遺棄されていた可能性があるとみている。
安達容疑者が3月23日頃、スマートフォンで死体遺棄について検索した履歴があったことも新たに判明した。遺棄の方法を調べた可能性がある。安達容疑者は死体遺棄容疑を認めている。捜査関係者によると、「首を絞めつけて殺害した」との趣旨の供述をしている。
事件を巡っては、動機など明らかになっていない点も多い。
結希君の遺体は複数回、移動させられた疑いがあるが、経緯は不明だ。通学かばんや結希君のスニーカーに似た黒い靴は、いずれも遺体の発見現場とは別の場所にあったが、なぜ離れた場所で見つかったのか、その理由も明らかになっていない。
男児「大嫌い」…父との関係に悩む
府警によると、安達容疑者は逮捕後、落ち着いた様子で取り調べに応じているという。
府警は父子関係の情報を把握し、事件との関連を調べている。結希君の同級生の保護者によると、結希君は安達容疑者について「大嫌い」と周囲に漏らし、関係に悩んでいたという。
複数の近隣住人や知人らによると安達容疑者は幼少時、京都市内の集合住宅で暮らし、祖母らが安達容疑者の面倒を見た。勤務先の京都府内の電気器具製造会社で結希君の母親と知り合って結婚し、最近、現在の家に引っ越したとみられる。社員旅行に結希君を連れてきたこともあったという。
