鹿島、潮来市との新クラブハウス整備に向けた検討開始を発表も…鹿嶋市が猛反発「強い憤りを覚えます」

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 鹿島アントラーズは22日、潮来市との新クラブハウス整備に向けた検討を開始することを発表した。

 鹿嶋市にクラブハウスを構えている鹿島だが、1993年の竣工から30年以上が経過し、施設の老朽化が進行。また、クラブが掲げる成長戦略に伴う人員増加、および育成組織であるアカデミーからトップチームまでの一貫した指導・育成環境をさらに発展・継続させるにあたり、敷地内において拡張するためのスペース確保が物理的に困難な状況となっている。そんな中、潮来市から提案を受けたことに伴い、実現可能性を精査するための検討が開始された模様だ。

 鹿島は「本件は現時点において『移転の決定』を意味するものではなく、あくまで事業化の可能性を探るための具体的な協議開始を公表するもの」と強調し、今後は潮来市および鹿嶋市との協議を進めていくことを明かした。

 しかし、鹿嶋市はこれに反発。「ホームタウン5市の中で筆頭の出資自治体として,クラブ創設以来,地域を挙げてクラブの活動を支えてまいりました。そのような長年の関係がありながら,クラブハウスの潮来市内への移転検討に係る公表がされたことに強い憤りを覚えます」と前置きしつつ、「今回のクラブによる移転検討は,これまで本市との間で築いてきた信頼関係を大きく損なう行為であり,市を挙げて反対するものです」などと発表し、クラブハウス移転検討の撤回を求めた。

 鹿島もすぐさま反応し、「このたびの鹿嶋市の見解を真摯に受け止め、これまで継続してまいりました同市との意見交換をさらに深めていき、今後も誠意をもって対話と協議を重ねていく方針です」としつつ、クラブのリリースは将来的な新クラブハウス整備の実現可能性を探るための「具体的な協議の開始」を知らせたものであり、現時点において施設の移転などを決定したものではないと強調。その上で、今後の方針については次のように発表している。

「本件の検討にあたっては、これまでも鹿嶋市と継続的にコミュニケーションを図ってまいりました。このたび、深い懸念を示す見解が発出されたことを当クラブとして真摯に受け止め、改めて十分なご説明と協議の場を設けさせていただき、誠意をもって対話を重ねてまいる所存です」

「当クラブは1991年の創設以来、地域とともに歩んできた歴史を何よりも重要視しております。鹿嶋市をはじめとするホームタウン5市とともに、これからも変わらず歩み続けていく方針に揺るぎはございません。現在推進している『新スタジアム構想』も含め、引き続きホームタウンの皆様と一体となって地域の持続的な発展に貢献してまいりたいと考えております。今後も、鹿嶋市をはじめとするホームタウン各市の皆様と誠実に対話を重ね、これからの最適なあり方をともに模索してまいります」