――先ほど話した、けがや事故のリスクがありますからね。

こあらちゃん:でも、私もセクシー女優をやっていた経験でわかるんですけど、「やめろ!」って言われるとやめたくないんですよ。夫も自分の意思で、ここをゴールって決めてやめたいと思っていると思うので、「プロレスラーをやめたら?」って言うのは逆効果というか、やっている限りは応援したいですね。

◆子育てとともに選んだ“作品配信停止”という決断

――そして現在は子育てもしていますが、こあらちゃんは現役時代の作品をすべてネット配信停止にしたんですよね?

こあらちゃん:いまは女優側の権利で配信停止できますし、後々残さなくてもいいものなんじゃないかと思っているんです。配信当時に楽しむ人が楽しんでくれたならそれでいいし、DVDとして持っている人はずっと見られるわけですし、それをネット上でずっと配信している意味があまりないなと思っているんです。それに、私の子供が成人したとき、元セクシー女優だったという事実を伝えるとしても、配信されている作品までは見られなくてもいいかなと思っているので、配信停止にしました。

――いつか事実を伝える気持ちはあるんですか?

こあらちゃん:迷いますね。セクシー女優をやっていたことを知らない身内がいたんですけど、バレてしまったんです。それが原因で音信不通になっていることもあるので、そうなるぐらいなら先に言っておいた方がいいのかなとは思います。ただ、タイミングは難しいですよね。

――そういったセクシー女優の光と影を歌った「闇夜のきらり達」というオリジナル楽曲が、こあらちゃんにはあります。現役時代に書いた楽曲ですが、当時からセクシー女優の悲哀のようなものは予感していたんですか?

こあらちゃん:セクシー女優をやっていた事実はずっと残るし、それを消そうとも思わないんです。配信作品は消したり、現役当時の名前にたどり着くまでに少し遠回りさせる対策はしていますけど、いずれたどり着いてしまうのは仕方ないと思っています。別に事実を隠そうとはしていないですし、ついて回るものかなと思います。でも、セクシー女優をやっていたからこそ彼と結婚もできて、子供もいるんです。そのときがあってこその今だから、否定も後悔も全然していないんですよ。

――「そのときがあってこその今」って、いい言葉です。

こあらちゃん:心ない言葉を投げかける人もいるし、そういう対象になる業種があることも知れたんです。世の中の仕組みというか、そういうことを知れたのは今後の人生においてすごい学びでしたね。それを経験していなかったら、いろいろわからないままだったと思うんです。だから、必要な糧じゃないかと思っています。それに、セクシー女優を太陽のように燦々と輝いている存在として見るのは、ちょっと違うと思っていて、光と影があるからこその存在だと思っています。光と影が生み出す魅力ってありますよね。私が作った「闇夜のきらり達」は、まさにそういう楽曲で、暗いからこそ良さが光るんじゃないかと思っています。

――いい話を聞けました。セクシー女優をやっていなかったら、プロレスラーの旦那さんに会えませんでしたからね。

こあらちゃん:そうなんですよ。だから意味はあったなと思いますし、感謝しています。

【こあらちゃん】
X:@koarachan1213

<取材・文・撮影/神楽坂文人(X:@kagurazakabunji)>

【神楽坂文人】
世界一セクシー女優を取材しているカメラマン、ライター、インタビュアー。元成人誌編集者のため、最後の砦として活躍中。年間イベント取材数300本超え! 年間インタビュー数200本超え! バイクで都内を駆け巡り1日で複数の仕事を受けている。X(旧Twitter):@kagurazakabunji