50代の10年間で「手放してよかったもの」4選。重い客用布団に大量の食器…体力・気力のあるうちに処分
ライフスタイルの変化によって、ものの見直しや捨て活の選択をする場面が増える50代。「まだ体力と気力のある50代のうちに不要な日用品を少しずつ手放しておいてよかった」と語るのは、夫と義母のシニア世代3人で暮らしている整理収納アドバイザー・原田さよさん(現在60代)です。今回は、原田さんが50代の10年間で、とくに手放してよかったと実感している4つのものを厳選して紹介します。

1:使わなくなった家具

長年住み続けているわが家。私が50代の半ば頃にはまだ、子どもたちが使っていた部屋に、棚や学習机、ベッドやタンスなどが残っていました。掃除するたび、「これがなければ、部屋は別の使い方ができるかもしれない」「もう捨てていいと子どもは言っているのだから、あとはやるだけだ」と思ったものです。ただ、片付けるきっかけがなかなかありませんでした。
それらの家具を処分する気になったのは、娘の妊娠がわかったときです。出産後わが家で娘と孫をあずかると決めたので、それまでの数か月を利用して徐々に手放してきました。2人目の孫のときには、部屋にあったすべての家具を処分し終えたため、娘の夫が一緒に泊まる際にも、布団を並べることができました。
夫や娘の夫だけでなく、夫の知人の力を借りて処分できたのですが、60代に入った今なら、それを段取りすることさえおっくうになっていたかもしれません。そう考えると、早めに決断して本当によかったと思っています。
2:重く感じるようになった寝具

客用布団も同じです。30年以上も前にそろえたものはもう重たく感じるようになっていたため、徐々に処分。娘の家族が増えるたび、軽くて扱いやすい寝具を買いたしていきました。寝具が軽いだけで、メンテナンスも押入れの掃除もぐっとラクになりました。
使わなくなっている家具や寝具の処分には、体力も気力も人の助けも必要でしたが、これらは早めにやっておいてよかったと思えるいちばんの整理でした。
3:暮らしに合わなくなった食器

若い頃は、来客用の食器はあって当たり前でしたし、子どもたちが食べ盛りの頃は結婚時に親が用意してくれた大皿も活躍しました。
50代に入ると、それらの器の出番はすっかりなくなり、洗う際のずっしり感もじわじわと負担に感じるようになりました。私は持病の影響で握力もあまりないため、食器棚から出す際に大皿を落としそうになったこともあります。
そこで、「これらはもう私の手に余る」と納得し、少しずつ手放してきました。今よく使うのは、軽くて扱いやすい器ですが、これで十分楽しむことができているし、食卓に出すのも食洗機に入れるのもラクになり喜んでいます。
4:着なくなった服や靴

「また着るかもしれない」「いつか履く機会があるはず」そう思って残していた服や靴が300点以上ありました。バブル期に着ていたワンピースやジャケットに加え、当時のパンプスやローファーさえ捨てられなかったのです。
しかし、ただでさえクローゼットに収まりきらない服が、押入れやロフト、屋根裏収納にまであっても管理できないと気づき、整理しようと決心しました。
手放したのは、主に重たい服や窮屈な靴でした。伸縮性がない生地のジャケットも、かっちりした本革のパンプスも、いつの間にか手に取らなくなっていたのです。これらを整理するのに3年以上かかってしまいましたが、整理を終えた今は、前より出かけるのが好きになりました。
実用品の見直しは、思い出の整理よりもハードルが低い分、始めると暮らしの変化が早く感じられました。軽い寝具や扱いやすい器、今の自分に合う服や靴を使うだけで、気持ちまでラクになります。そしてこの50代での選択が、60代の今の暮らしを支えてくれていると感じています。
