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今年に入ってからきのう(4月15日)までの岡山県内のツキノワグマの出没件数が、記録が残る2001年以降、過去最多となっています。周辺で個体数自体は減少傾向にある中、人の生活圏に現れるクマが増加しているのには、環境の変化が影響しているといいます。

【写真を見る】県内のツキノワグマの出没件数は記録が残る2001年以降過去最多に 背景にクマを取り巻く環境の変化か【岡山】

2001年以降 過去最多の出没数

おととい(14日)、ツキノワグマの目撃情報があった津山市上横野地区です。

(秋庭貴泰記者)
「地元の女性が道路を歩いているクマを目撃し、女性に気付いたクマは山に逃げていったということです」

報告を受け、市は花火で追い払うとともに、町内会や近くの小学校にも注意を呼びかけています。今年に入ってからきのう(15日)までの岡山県内のクマの出没件数は16件で、1月から4月では記録が残る2001年以降最多になっています。県の担当者は異例の数字だと話します。

(岡山県自然環境課 劔持政己課長)
「1~3月で平均して2~3件というのが現状です」
(例年は月に0~1件程度?)
「そうですね」
(今年はかなり多い?)
「そうですね」

今年1月、宮城県南三陸町で撮影された映像です。通常、クマは冬は山で冬眠していますが、今年は全国的に出没が報告されています。背景には、クマを取り巻く環境の変化があったのではないかといいます。

(岡山県自然環境課 劔持政己課長)
「冬眠をしない個体もまれにいると聞きます」

昨年秋はどんぐりが豊作だったため冬でもエサが豊富で、冬眠をしない、もしくは冬眠期間が短くても栄養に困らない個体がいるのではと多くの専門家が指摘しています。一方でクマの個体数自体は減少傾向です。今年はじめ、岡山・兵庫・鳥取の生息域で行なった調査の結果、推定生息数は前の年の同じ時期と比べて6.9%少ない710頭で、県は昨年に続き狩猟自粛を要請しています。

人里などでの出没数は増加しているクマ

個体数が減る一方、人里などでの出没数は増加しているクマ。県の自然環境課はこれから特に注意が必要な時期になると話します。

(岡山県自然環境課 劔持政己課長)
「行楽シーズンになって、人も山に入って遭遇する危険性もありますので、山に入る際にはクマ鈴をつける、また複数人でクマに自分の存在を知らしめていただくような注意をしていただければ」

県は、このほかにも家の周辺に生ごみといったクマのえさとなるものを放置しないことなども呼びかけています。