2026年4月の星空情報:夕空に輝く3つの星と巨大な春の星座たちを見よう

4月、春の訪れを祝うかのように鳥の歌声が響き、大地には花が咲きこぼれる時期となりました。星空も春霞に包まれ、柔らかな雰囲気に変わっていきます。
しかし、夕暮れ時には明るい星々を数多く見ることができます。
日没頃、西の空には金星が輝きます。金星は地球のすぐ内側で太陽を回る惑星で、夕方もしくは明け方にしか見ることができません。太陽と月をのぞいた星の中で最も地上から明るく見え、現在は-3.9等級(※1)です。
その明るさと見える時間帯から、夕方の金星は「宵の明星」、明け方の金星は「明けの明星」とも呼ばれています。
日没を過ぎ、空が暗くなるともう一つ明るい惑星が見られます。西寄りの空に輝く木星です。
木星は太陽系の第5惑星で、地球の外側を回る外惑星であるため、時期によっては一晩中見られることがあります。そのため、「夜半の明星」という呼び名があります。
金星の次に明るく見える星で、現在の明るさは-2.1等級(※1)です。
冬の間は一晩中見えていましたが、4月9日に東矩(※2)となり、段々と見えづらくなっていきます。
木星から空低い方へ目を移すと、「オリオン座」のベテルギウス、「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオンからなる冬の大三角があります。シリウスは-1.45等級で、1等星の中で最も明るい星です。

惑星や1等星が多く見られる西の空に比べると、南から東にかけてはやや寂しげに感じます。こちらは春の星座の領域です。1等星は少ないのですが、大きく迫力のある星座を見ることができます。
夜9時頃になると、南の空に「しし座」が上ります。「?」マークを裏返したような「ししのおおがま」という星の並びと、その南端にある1等星レグルスが目印です。しし座は春の星座の王者です。その周辺にはしし座につき従うように、大きな星座が配されています。
しし座の南には、最も大きな星座「うみへび座」があります。目印はオレンジ色の2等星アルファルドです。アルファルドから西に頭、東に尾の星が並び、巨大なへびの形を描いています。
2番目に大きな星座は「おとめ座」です。しし座の東側に、星が「Y」の形に並び、「おとめのワイングラス」と呼ばれる目印を描いています。
Y字の最東端に1等星スピカがあります。スピカは「麦の穂先」という意味で、おとめ座のもつ麦の穂のところに輝く星です。
3番目に大きな星座は「おおぐま座」です。しし座から北側へ目を移すと、7つの星からなるひしゃくの形「北斗七星」が見られます。これがおおぐま座の一部です。ひしゃくの柄の星は、おおぐま座の長く伸びた尾に当たります。
4月の夜空を見上げると、大きな星座のトップ3が広がっています。さらに今年は、夕方から夜にかけて金星、木星、シリウスと、ひときわ明るく輝く3つの星の共演も楽しめます。
見どころがいっぱいの星空を、ぜひ実際にご覧になってください。
※1…金星、木星の等級は日本時間2026年4月15日0:00時点のもの(国立天文台暦計算室 今日のほしぞら参照)
※2…東矩(とうく)…地球から見た外惑星と太陽の離角が90度になる状態。東矩では、外惑星は日没頃に南中し、午前0時頃に沈む。
※3…星座や天体の見える方角や位置関係は2026年4月15日のものです(時刻は本文中に記載)
文・編集/sorae編集部
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