メ~テレ(名古屋テレビ)

三重県伊勢市の港では、座礁した船が1カ月残されたままになっています。その影響で最盛期を迎える漁にも影響が出ています。

三重県伊勢市の宇治山田港は、黒ノリやハマグリの漁場で知られています。

港の入り口に佇む、1隻の漁船。

7~8年前までは、宮城県沖でサンマ漁をしていたといいます。

三重県などによりますと、2月下旬、この船を解体するため港の中へ運び込もうとしたところ、浅瀬に乗り上げたといいます。

沖に戻した船を3月3日に改めて港へ運ぼうとしたところ、再び座礁。

1カ月経った今も、状況は変わっていません。

ハマグリ漁に影響も…

この漁船が今、地元の漁協を大いに悩ませています。

「行政や海上保安部にも相談しながら対応しているが、相手の業者からも連絡がないし、撤去のメドはたっていない」(伊勢湾漁業協同組合 黒田秀夫 参事)

この時期、宇治山田港の付近ではハマグリ漁が最盛期を迎えます。

漁船が座礁した場所もハマグリの漁場になっていますが、二次被害を防ぐために周辺での漁を控えるように呼びかけられています。

最盛期には月に7tの水揚げがあるハマグリ漁の半分近くをこのエリアが占めるということで、ダメージは深刻です。

「影響?あるよ。(ハマグリが)全然とれない。ジャマくさい」(漁師)

影響の拡大も懸念

ハマグリ以外にも、近くには黒ノリの養殖場もあり、仮に重油の流出が確認されたら影響の拡大も懸念されます。

「(座礁から)1カ月経ってくると、漁業者も死活問題にもなる。漁業補償とか漁場を元通りにしてもらう手続きを今後とっていきたい」(黒田参事)

港を管理する県は、船の解体を請け負う業者に対して、3月10日に文書で座礁の早期解消を求める警告をし、複数回にわたって面談もしているといいますが、改善されていません。

メ~テレの取材に対し、解体業者は、「船を移動させるべく準備を進めている。漁船の解体は我々が担っているが、運搬自体は別の業者に頼んでいる」としています。

漁船の撤去は、暗礁に乗り上げたままです。