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 ◇WBC世界バンタム級挑戦者決定戦 同級1位フアンフランシスコ・エストラダ《12回戦》同級2位・那須川天心(2026年4月11日 両国国技館)

 WBC世界バンタム級2位の那須川天心が31日、都内の帝拳ジムで同級1位エストラダとのWBC同級挑戦者決定戦に向けた練習を公開した。過去に指導を受けた元帝拳ジム・トレーナーの葛西裕一氏(56)と再タッグを結成。伝授された必殺技「10センチの爆弾」を武器に、元世界2階級制覇王者から5戦ぶりのKO勝利を狙う。

 那須川はこれまで全ての公開練習で披露してきたスパーリングを今回は封印した。練習後の恒例の囲み取材も行わなかった。“崖っ縁”と表現する再起戦へ向け、これまで以上に集中する姿勢を見せた。会見では「持っているものを全てぶつけてKOしたい」と力強く誓った。

 新たな特訓が自信の裏付けだ。この日は元帝拳ジムのトレーナーで現GLOVESジム会長の葛西氏も同席。昨年11月、初の世界戦で井上拓真に初黒星を喫して以降は所属ジムでの練習に加え、キック時代に指導を受けた同氏とコンビを再結成した。

 帝拳時代に西岡利晃ら4人の世界王者を育成した名伯楽からは、難敵エストラダ戦に向けて必殺技「10センチの爆弾」を伝授された。「試合を見れば分かる」とけむに巻いたが「いつでも爆弾を爆発させられる。10センチ以上近寄らないでほしい。あるとしたら女性くらいですね」と報道陣を笑わせながら、前戦で課題となった接近戦を克服したことを示唆。葛西氏とのミット打ちではガードを固めながら前に出るファイタースタイルで強打を打ち込んだ。葛西氏も「ショートのパンチで仕留められるようになった。小さい踏み込みを取り入れて変わってきた」と進化した天心に目を細めた。

 35歳のレジェンドを倒せば、拓真への挑戦権を得る一戦。「これまでは相手を仕留めにいく心構えがあまりなかったが、今回は一人の男を狩りにいく」。眠っていた闘争本能を呼び覚まし、5戦ぶりのKO決着でリベンジ戦へと進む。