“格安すぎる”「小さなスポーツカー」とは

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「150万円以下」で狙える“200馬力超え”のFFスポーツ

 今、日本で一番売れているクルマ、ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の最安モデルは、173万9100円(消費税込)。

 いっぽう、中古車市場に目を向けると、軽の新車より安い価格で本格的なスペックの輸入スポーツカーが手に入ります。

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 ルノー「ルーテシアRS(ルノー・スポール)」は、その1台。 F1参戦で培った技術を惜しみなく投入した、世界最高峰のコンパクトスポーツです。

 今回注目する4代目ルーテシアRSは、日本国内では2013年9月にデビューし、2020年11月頃まで販売されたフレンチ・ホットハッチです。

 4代目は先代までの3ドア+MTという硬派な構成から一転、5ドアの利便性と、電光石火のシフトチェンジを可能にする6速EDC(ダブルクラッチ)を採用。日常の使い勝手と走りの快楽を高次元で融合させた名車として知られています。

 現在、この4代目ルーテシアRSの中古車市場では、驚きのバリューが生まれています。

 特に注目すべきは、2018年〜2019年式の後期モデルであっても、走行距離4〜8万kmといったコンディションの良さそうな個体が、車両本体価格150万円を切る120万〜140万円台で流通し始めている点です。

 新車時には300万円台半ば(最強仕様のトロフィーは約330万〜340万円台)というプライスタグを掲げていた高級スポーツが、今や軽自動車の新車予算を大きく下回る価格で射程圏内に入っています。

 手頃な価格とは裏腹に、その中身は本格スポーツカーそのものです。ボディサイズは全長4095mm×全幅1750mm×全高1435mm(モデルにより多少の違いあり)。5ドアでありながらリアドアハンドルをCピラーに隠したクーペのような造形に、F1マシンのフロントウィングを彷彿とさせる「F1ブレード」をフロントバンパーに装備。

 後期型ではチェッカーフラッグを模したLEDランプ「R.S.ビジョン」が備わり、欧州車ならではの色気と攻撃的なデザインを両立させています。

 パワートレインは、1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力200ps(トロフィーは220ps)、最大トルク240Nm(同260Nm)を発生します。

 駆動方式はFF(前輪駆動)ですが、ルノー独自の電子制御「R.S.デフ」がタイヤの空転を抑え、異次元のコーナリングスピードを実現。

 内装にはR.S.の刺繍が施された専用スポーツシートやパドルシフト、赤いステッチなどが奢られ、乗り込んだ瞬間に高揚感を与えてくれる本格的なコクピットが構築されています。

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 もちろん、日々の使い勝手や圧倒的な低燃費、そして税金面の優遇など、最新の軽自動車が持つ道具としての優秀さは間違いなく世界トップクラスです。ハイオク指定でメンテナンス費用もかかる輸入中古スポーツカーでは、その絶対的な安心感と経済性には到底太刀打ちできません。

 しかし、ルノー・スポールが提供する200馬力オーバーの刺激的な走りと欧州車ならではの洗練されたデザイン、そしてステアリングを握るたびにこみ上げる所有する喜びは、効率を極めた軽自動車とは対極にある唯一無二の世界観です。

 便利で賢い軽自動車の新車を選ぶのも間違いのない素晴らしい選択ですが、もし同じ予算があるのなら、かつての300万円超えの本格フレンチスポーツを中古で手に入れてみるのも、クルマ好きにとっては大いに検討に値するのではないでしょうか。