枕元で私の体をペタペタと触ってきて…40歳・元TBSアナの私が見た“黒い人影”の正体とは
TBS退社から紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
第76回となる今回はアンヌさんが体調を崩したときの“不思議な体験”を綴ります(以下、アンヌさんの寄稿です)。
40歳になって、あきらかに風邪をひきやすくなりました。
若い頃は「ちと風邪気味かも?」と喉や鼻の不調を感じながらもごまかしごまかし仕事をしていましたっけ。
多少無理をしても、どうにかなる。寝込むような風邪なんて数年に一度あるかないか、だったはず。だから自分は体力があるほうだとばかり思っていたのですが。
ところが去年の年末、私は人生で初めて「これはだいぶまずいかも」と思うレベルの熱を出しました。体温計を見ると、39度台を軽々と突破し、最終的には40度近くまで到達。大人の40度は、子どものそれとはまた違います。とにかくしんどい。
節々は痛いし、頭はぼんやりするし、まず起き上がれない。コロナに罹患したときよりつらかった。完治までなかなかの時間を要し、2026年はうまく身体をいたわるのが目標だなんて思っていたわけですが、そして今、季節の変わり目。
◆愛犬がクンクン鳴く声で目が覚めた
案の定、まーた体調を崩しています。スパンが短いよ! なんでよ。40ともなると、なんとなく「自分の体のことはもうだいたい知っている」と思いがちです。でも実際は、そうでもないんですよね。むしろこの年齢になっても、まだ「初めて」が出てきたりするわけで。
その最たるものが、今回の体調不良のタイミングで体験した金縛り。そうですよ、あの怖いヤツ。これが、まあびっくりするほどリアルで。怖い話が苦手な人は回れ右してくださいね。
前日から喉や鼻の調子が優れなかった私でしたが、その日は頭痛やだるさ、食欲不振がより顕著となったので早く就寝することに。早めに布団に入ったものの、いやにはっきりした夢を見たりと、なんだか眠りが今日は浅いなと感じていた中、愛犬がクンクン鳴く声で目が覚めました。
私の真横に座り、前足をあげて布団にあげろというではないですか。わざわざ起こしてくるのは珍しいなと思いつつ、かけ布団をよけて隙間をつくり愛犬を足元に寝かせ、またうとうとしていたところ、何かの気配で目が覚めました。
しかし体が動きません。視線は開け放した状態のベッドルーム入り口に吸い寄せられました。
◆真っ黒な人影が……
「あれ?」と思った瞬間、真っ黒な人影のようなものが、部屋にぬっと入ってきたのです。
顔はよく見えません。のっぺらぼうのように平坦で、ただ黒い輪郭だけがある感じ。 細目の体のバランスに比べて顔の方が気持ち大きめでしょうか。ウーパールーパーが人間になったらこんな感じかなという印象。
その影はゆっくり歩いて私と犬が眠るベッドの横まで来て、そして枕元にたち、私の顔を上からジーッと覗き込むのです。
距離にして、30センチくらい。普段自分が生活している空間に現れた真っ黒い存在に驚きながらもまったく動けません。声も出ません。そしてその影は、おもむろに私の腕や肩をぺたぺた触り始めたのです。
やめろやめろ! 冷たいわけでもないし、温かいわけでもない。ただ「触られている」という感覚だけが妙にリアル。
怖いというより、訳がわからない存在に触られている不快感が先立ち、なんとか声を出そうとするもののまったく口が開かない。そのまま苦しみながら意識がなくなり、朝をむかえました。

