ものに囲まれた生活から一転、手放すことで自分らしい暮らしを手に入れた実例を紹介します。フランスアンティーク器店の店主で防災士のかなさん(42歳、夫・長男と3人暮らし)は、6回の引っ越しをきっかけにトラック2台分のものを手放しました。ここでは、捨てる勇気と、リビングで手放してよかったものについて聞きました。

ものを減らすことで、自分の「好き」が見えてくる

もともとは捨てるのが苦手だったというかなさん。

【写真】捨てるのが苦手だった頃の「物置部屋」

「使っていない一室に不要品を押し込み、常にものであふれていたせいで、必要なものや本当に好きなものも見つかりにくい状態でした」(かなさん、以下同)

捨てる勇気をもつきっかけは夫の転勤に伴う引っ越しでした。

「初めての引っ越しは、業者さんが来る直前まで荷造りをしているような状態。『こんな経験はもうこりごり!』と、ものを減らすことを決意しました」

その後、6回の引っ越しを重ねるなかで、捨てることのメリットも実感。

「捨てるにはエネルギーがいりますが、自分の好きなものが明確になり、残ったものを大切にできるように。さらに、どこになにがあるか把握しやすくなって、探しもののストレスが減りました」

好きを追求するうちに、アンティークショップを開くことになったのも、思いがけない人生の転機になったそう。

「ものを見直す過程で『自分はフランスのアンティークが好きなんだ』と気づいたんです。“自分がいいと思ったものを販売したい”という夢がかなったのは、捨てる勇気をもち、ものを見る目を養うことができたからだと思います」

かなさんの“捨て勇者”への道のり

・〜29歳

いらないものがたくさんある家に暮らす。

・30歳

引っ越しをきっかけに「捨てる勇気」を身につける。

6回目となる引っ越しでは、新築のもち家に移るため大幅にもちものを見直し。

「家具や収納ケースなどトラック2台分のものを処分。管理するものの量が減り、心まで軽くなりました」

・33歳

自分の「好きなもの」が明確にわかるように。

・36歳

夢だったアンティーク食器の店を開く。

・42歳

自分の「好き」を大切にするために、いらないものを捨てられるようになった!

リビングで勇気出して「捨ててよかったもの」4つ

リビング、クローゼット、キッチン…と場所ごとにものを見直し。高かったものも勇気を出して処分することで「好き」に囲まれた空間になりました。

すっきりしたリビングは、余白のある空間がだからこそグリーンや花が引き立ちます。

そんなかなさんが、リビングで捨ててよかったものを4つ紹介します。

●ソファ:思いきって捨てたら部屋が広くなった

引っ越しを機に、愛用していたソファを処分。

「床面積が広くなり、リビングも広々と感じられるように。夫も『ソファのない暮らしもいいね』と心地よさを実感しています」

●マット類:当たり前を見直して掃除がラクに。今は1枚のラグに厳選

習慣で置いていたキッチンやトイレ、玄関のマットはすべて処分。

「マットがない方が汚れたときもすぐふけて、掃除がラク! 今はリビングにお気に入りのラグを1枚だけ残しています」

●収納ケース:「収納できる場所」を減らして自然にものが捨てられるように

ケースにしまい込むと、中になにが入っているか忘れてしまい、結局はものを放置して眠らせることになりがち。

「ケースを捨てきる場所”を減らしたことで増えすぎを防げました」

●書籍・雑誌類:長年のコレクションでも読み返さないものは捨ててスッキリ

スペースを占める本や雑誌も見直し。

「読まずに並べているだけのものも多く、読み返さないものは手放しました。すべて棚から出したことで量が把握でき、捨てる決心がついたんです」

全員が本好きというかなさん一家。本の量を見直したあとは、お気に入りの本だけをディスプレーしたこだわりのスペースが完成!