福岡沖地震から21年、福岡市の玄界島で防災訓練 「記憶薄れていくのが怖い」進む人口減と高齢化


福岡市や佐賀県で最大震度6弱を観測し、1人が死亡、約1200人が負傷した2005年の福岡沖地震から20日で21年となった。大きな被害を受けた同市西区の離島・玄界島では、自治協議会が今年も防災訓練を実施。人口減と高齢化が進む中、改めて備えの大切さを胸に刻んだ。
島民の半数の約140人が参加。地震発生時刻の午前10時53分、サイレンが響くと、参加者は山の中腹にある復興記念公園に集まった。一人ずつ点呼も実施。開始前には消防団員が火災に備え、消火栓の状況も点検した。
家屋の約7割が全半壊し、全島避難を余儀なくされた玄界島。3年間で希望者全員が島に戻り、「復興のモデルケース」と称された。一方、島の人口は地震発生前の半数以下の約300人に減り、高齢化も進む。この日は自分で歩く高齢者が多かったが、避難を円滑に進められるかが課題になっている。
大学生の頃に被災した松田政人さん(44)は時間の経過で「地震の記憶が薄れていくのが怖い」。その上で「日々の備えを改めて考える機会。大々的じゃなくても、この日に合わせて続けていくことが大事だ」と語った。
(華山哲幸)