駐車場でキラキラ光る「謎のシミ」正体は?

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駐車場でキラキラ光る「謎のシミ」正体は?

 雨上がりの駐車場や濡れたアスファルトの上で、キラキラと虹色に輝く「不思議なシミ」を見かけることがあります。

 一見すると幻想的で綺麗にも思えるこの現象ですが、もしそれがあなたの愛車の下にできているとしたら、決して見過ごしてはいけません。

【画像】「うわあぁぁ…!」 これが“何万km”もオイル交換しなかった「最悪のエンジン内部」です!(13枚)

 実はこの虹色のシミは、クルマからの危険なSOSサインである可能性が高いのです。

 今回は、この謎のシミの正体と、発見した際の正しい対処法について解説します。

 濡れた路面に広がる虹色のシミ。

 その正体は、ズバリ「クルマから漏れ出したオイル」です。

 本来、エンジンやトランスミッションなどの内部に密閉されているはずのオイルが何らかのトラブルによって車外へ流出し、雨水などの水分と混ざり合って薄い油膜を形成します。

 この油膜が太陽の光などを複雑に反射・屈折させることで、あの独特な虹色を生み出しているのです。

 クルマには、エンジン内部を潤滑する「エンジンオイル」をはじめ、ブレーキを作動させるための「ブレーキフルード」、ハンドルの操作を軽くする「パワステオイル」、ギアの潤滑や変速を担う「ミッションオイル」など、様々な種類のオイルが血液のように巡っています。

 これらのオイルはパーツの摩擦を減らしたり冷却したりするだけでなく、油圧として機構そのものを動かす重要な役割を担っています。

 そのため、オイルが規定量よりも減ってしまうと、クルマは正常に機能しなくなってしまいます。

 では、もし自分のクルマの下に虹色のシミを発見したら、どのように対処すべきでしょうか。

 自動車整備士によれば、まずは「シミができている場所と大きさ」を確認することが重要だと言います。

 シミの大きさが直径数センチ程度の小さなものであれば、ポタポタと数滴垂れたレベルであり、パッキンやガスケットと呼ばれるゴム製の密閉部品が経年劣化したことによる「オイルにじみ」の可能性が高いと考えられます。

 また、シミの位置がクルマの前方(エンジンルームの下)であればエンジンオイルやパワステオイルの漏れ、後輪駆動(FR)車や4WD車の後方(後輪付近)であればデファレンシャルギアのオイル漏れといった具合に、ある程度のトラブル箇所を推測することができます。

 しかし、シミの大きさが数十センチに及んでいたり、虹色というよりドロッとした黒や茶色の水たまり(油だまり)のようになっている場合は、極めて危険な状態です。

 これはゴム部品の劣化などではなく、オイルパン(オイルの受け皿)が割れていたり、配管が破損しているなど、致命的なトラブルが発生している証拠になりうるのです。

こんな状態のとき、どう対処すればいいの?

 このような状態では、クルマのエンジンをかけてはいけません。

 オイルが空の状態でエンジンを動かせば、内部の金属パーツが激しく摩擦を起こして焼き付き、エンジンが完全に壊れてしまう可能性も。

 さらに恐ろしいのは車両火災のリスクです。

 漏れ出したオイルが高温になっているマフラーなどの排気管に触れると、一気に発火する恐れがあります。

 JAF(日本自動車連盟)でも、オイル漏れは車両火災の主要な原因の一つとして強く注意喚起しています。

日頃から愛車の下を少し気にするクセをつけておけば、重大なトラブルや事故を未然に防ぐことができるでしょう

 また、漏れているのがブレーキフルードであった場合、走行中にブレーキが全く効かなくなるという大事故に直結します。

 したがって、明らかなオイル漏れを発見した場合は絶対にクルマを動かさず、すぐにディーラーや整備工場に連絡し、積載車を手配するかロードサービスに救助を要請してください。

 ちなみに、クルマの下にできる液だまりはオイルだけではありません。

 エアコンを使用した際に発生する結露水が排出されている場合は、ただの水なので無色透明で無臭であり、全く問題ありません。

 また、赤や緑、青色などに着色されていて、独特の甘い匂いがする場合は、エンジンを冷やす「冷却水(クーラント)」が漏れていると予想できます。

 これも放置するとエンジンがオーバーヒートを起こして破損するため、オイル漏れと同様に早急な修理が必要です。

 そしてガソリン漏れの場合は、強い揮発性と特有の強い臭いがするため、シミになる前に臭いで気づくはずです。

 これも引火の危険が極めて高いため、絶対にエンジンをかけずに救援を呼んでください。

※ ※ ※

 このように、駐車場で見かける虹色のシミは、クルマが発する無言の悲鳴の場合があります。

 日頃から愛車の下を少し気にするクセをつけておけば、重大なトラブルや事故を未然に防ぐことができるでしょう。