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 サッカーのJ1川崎フロンターレは15日、MUFG国立でホーム戦として行う横浜F・マリノスとの神奈川ダービー(22日)に向けて異例のPR活動を行った。「東急の車窓から〜東急電鉄に乗ってみんなでMUFG国立へ行こう大作戦!!〜」と題し、川崎市内の多摩川河川敷にサポーター有志238人が集結し、鉄橋を渡る電車内の乗客に向かって告知横断幕や応援旗を振って来場を呼びかけた。

 列車で旅立つ主人公を友人らが河川敷から手を振って見送る―。かつてはテレビドラマであり得たかもしれない光景だが、現実にはなかなか目にすることもない。この日も通りがかった通行人やジョギングランナーが「何をやっているの?」と首をかしげる姿が見られた。発案に関わったクラブ関係者自ら「シュールな光景になるかも」と漏らし、参加した吉田明宏社長も「ぶっ飛んだ企画」と苦笑いしていたが、参加者は好天の昼下がりに1時間近く、電車が通るたびに旗を振るなどアピールを繰り返した。

 2019年に新たな国立競技場が誕生してから川崎Fがホーム会場として使用するのは意外にも今回が初。2026〜27年シーズンを最後にホームのU等々力が改修工事に入ると、シーズンに数試合はMUFG国立を使用する可能性があり、吉田社長は「運用周りや(サポーターの)応援の仕方とか経験値を積み上げていかないと」と初開催の背景に触れた。その中で「やるからには満員にしようという企画」と狙いを説明。「東急・東急電鉄エキサイトマッチ」として行われる一戦に向け「東急沿線の方に1人でも多く、ライト層の方にも来ていただくため。フロンターレは川崎の街でこういうことをやっているんだ、ということがPRできれば」と力を込めた。

 試合当日は会場に隣接する明治公園を「場外フロンパーク」として牛の乳搾りや羊の毛刈り体験など動物と交流できる「フロンターレ牧場」を開催。試合前には馬上から弓で的を狙う流鏑馬(やぶさめ)による「始球式」ならぬ「始“弓”式」(しきゅうしき)が場内で行われる。事前PRを含め、ユニークなイベントや企画力に定評があるフロンターレならではの新国立初ホーム開催となりそうだ。