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時代に合わせた「イメチェン」に迫る

 みなさんご存知の店や商品、実は時代に合わせて「イメージチェンジ」したことで人気が再燃、新たなファンを獲得しています。企業の「イメチェン」戦略について、河本光正アナ、藤林温子アナ、中野広大アナ、前田春香アナが取材しました。

【写真を見る】袋を開けて中身を取り出すと…“おかん”の顔!?

赤→白の色変えでオシャレな店にイメチェン!


 まずは“赤ちょうちん”からオシャレな店にイメチェン!赤い看板が目印の「やきとり大吉」。

 大阪生まれの全国チェーンで、1本1本その場で焼き上げるこだわりのやきとりは、ついついお酒が進む逸品です。しっぽり飲むにはもってこいの雰囲気で、主に40代以上の常連客でにぎわいます。

 そんなやきとり大吉が4年前に始めたイメチェンが…

 (河本光正アナウンサー)「新しいスタイルの『やきとり大吉』があると聞いてやってきたんですけど…これですかね?まったく看板に赤を使っていない」

 河本光正アナウンサーが訪れたのは、白い看板に、白い暖簾のなんだかモダンな店構え。まるで違う店のようですが…

 (やきとり大吉・八尾青山店 芝原健太店主)「新形態の白いやきとり大吉になります」

やきとりだけじゃない!オシャレなメニューも


 店内も白を基調としていて、正面は中が見やすいガラス張りです。定番のやきとりだけではなく、こんなメニューも。

 (芝原健太店主)「レバーパテになります」
 (河本アナ)「レバーパテ!?大吉さんで出していましたっけ」
 (芝原健太店主)「白い大吉にはあります」
 (河本アナ)「おいしい!かなり上質な」

 ほかにも、クルミと西京味噌の合わせダレをのせたやきとりに、〆にぴったりな鶏白湯らーめんなど「赤い大吉」にはなかったメニューが。

きっかけは「中が見えにくくて入りにくい」という声 イメチェンの成果は?

 店構えからメニューまでがらりとイメージを塗り替えた大吉。そのワケは…

 (ダイキチシステム 近藤隆社長)「中が見えにくくて入りにくいという声が非常に多かった。特に女性や若い人」

 女性や若者が入りやすい店にイメチェン!開店後の店内は狙いどおり、大勢の女性客が。

 (女性客)「はじめて来ました。最初赤い大吉と一緒だと気が付かなくて。過ごしやすいし、店員さんが明るくていい」
 (女性客)「いろいろメニューがあるので、楽しくごはんを食べられていい」

 紅白それぞれのすみわけで客層も広がっています。

“マダムブランド”がポップでユニークにイメチェン


 次は“マダムブランド”をポップにイメチェン!藤林温子アナウンサーが訪れたのは、ハンカチで有名なドイツ生まれのブランド「フェイラー」。

 (藤林温子アナウンサー)「フェイラーといえば、ハンカチだと思うんですよ。この黒地に花柄。本当に上品なデザインですよね」

 華やかでありながらも、気品を感じさせる落ち着いたデザイン。日本に上陸した50年ほど前から、多くのマダムを魅了しています。

 そんなフェイラーに今、変化が起きているようです。

若者が夢中に!「フェイ活」って?

 (30代)「こんなかわいいものがあるんだ」
 (20代)「友達も一緒にフェイ活しています。フェイラーの活動」

 「フェイ活(フェイラーグッズを集める活動)」というワードも生まれるほど若者が夢中になる理由が、新たに展開されているグッズです。

 お相撲さんやハンバーガーデザインのポップでユニークな商品の数々。ほかにもマグロにエビ、巻きずしまでお寿司デザインのハンカチに、お酒好きにはたまらない!一面ビールデザインのバッグなど。

 フェイラーは10年前に新ブランド「LOVERARY BY FEILER」を立ち上げ。百貨店だけでなくショッピングモールにも出店し、より親しみやすいイメージを打ち出しました。

昔からのファンも「すごくかわいい」

 イメージががらりと変わりましたが、昔からのファンも…

 (60代)「オーソドックスなのもいいんけど、フォーマルになってしまう。普通に持って歩くにはこういうのがすごくかわいい」

 でも、いったいどうしてこんなイメチェンを?

 (フェイラー 畑健一郎さん)「若い世代のお客さまをつかんでいかないと、これから50年、100年ブランドを継続していくのが難しいんじゃないかと危機感をもった」

 デザインだけではなく、SNSの発信などにも力を入れたところ…

 (畑健一郎さん)「売り上げが約3倍になりました」

 世代を超えて愛されるブランドへと進化しています。

“大阪のパン屋さん”一番の人気商品をイメチェン

 次は「素朴な定番商品」がイメチェンで爆売れ!中野広大アナウンサーが訪れたのは「阪急三番街」。1945年創業、大阪のローカルチェーンベーカリー「クックハウス」。

 照り焼きチキンとたまごがたっぷりのデニッシュや、春の期間限定、桜の香りが口いっぱいに広がる「桜あんぱん」など、約60種類ものパンが並ぶ中で、イメチェンしたのは一番の人気商品!

 (ダイヤ 多田俊介社長)「こちらのミルクパンという商品になります」

 イメチェン前の「ミルクパン」は、素朴な見た目ですが、中身は4層のカスタードを挟みこんだクックハウスこだわりのパンで、1日平均3000個以上、単純計算でひと月で780万円近く稼ぎ出す大ヒット商品なんです。

 (中野広大アナウンサー)「ふんわり!やわらかい甘さがやみつきになります」

 そんな売れっ子がいるクックハウスですが、実はある悩みが…

 (多田俊介社長)「『大阪のパン屋さん』というイメージが、クックハウスにはあまりなくて、どこにでもあるようなパン屋さんというふうに、従業員もお客さまも思っている」

「おかんが現れました!」

 そこで思い立ったイメチェンが…

 (多田俊介社長)「ミルクパンを違う形に展開しよう考えたのが『おかんパン』になります」

 一番人気の「ミルクパン」をイメチェンして生まれた「おかんパン」。いったいどんなパンかというと?

 (中野アナ)「おかん!おかんが現れました!」

 ミルクパンにおかんの顔をつけるというシンプルなアレンジ。

 個包装のパッケージには「遠慮の塊、あんたが食べ」など、従業員の「おかん」が実際にしゃべった言葉をもとにつくった「おかん語録」も。

 SNSでも話題を呼び、1年間で、なんと1億円以上売り上げるほど爆売れ!今やベーカリーを飛び出し、新大阪駅の土産物店にも進出しました。

 (広島から)「大阪のおかんというのが気になったので買いました」
 (和歌山から)「見ておいしそうだなと思って」
 (和歌山から)「これをお土産にして帰ろうかなと」

 大阪名物として全国にも広がっています。

入社4年目の若手社員がイメチェンに挑む!

 最後は、若手のセンスで息吹き返す?!120年以上のロングセラー。明治生まれの口中清涼剤「仁丹」。生薬由来のスーッとする味わいが特徴です。しかし昔ながらゆえか、「古くさい」イメージが付き、認知度も低下。生産数はピーク時の8%ほどに落ち込んでいました。

 このままではいけない!とイメチェンに乗り出すことに。前田春香アナウンサーが訪れたのは「森下仁丹」。

 (前田春香アナウンサー)「イメチェンを担当された方?」
 (森下仁丹 永田梨沙さん)「はい!」

 仁丹の復権を担うのは、入社4年目の永田さん。若い人たちにも仁丹を知ってもらおうとイメチェンに取り組んでいます。前田アナ、仁丹を初体験!

 (前田アナ)「すごくさわやかですね」
 (永田梨沙さん)「最初は苦みがガツンと、そのあとスーっとさわやかな感じで、甘みがファーっと」
 (前田アナ)「あ、たしかに!」

「『仁丹アリやん』と好きになっていただける活動を」

 永田さんは、この昔ながらの味わいと「レトロ感」をあえて押し出しつつ、広告で若い世代向けにアピール。「昭和レトロ」ブームにもあやかり、認知の拡大を狙っています。

 (永田梨沙さん)「『仁丹アリやん』と好きになっていただける活動をもっと広げていきたい」

 イメチェンで新たなファン獲得へ。企業の挑戦は続きます!

(2026年3月11日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」」内『暮らしのケーザイ塾』より)