JR山手線の主要駅「池袋」の隣にありながら、喧騒とは一線を画す穏やかな空気が流れる街、「目白」と「雑司が谷」。

学習院大学を擁するハイソな気品漂う「目白」と、都電が走りどこか懐かしい風情が残る「雑司が谷」。この二つの魅力的な街の不動産価値は、今どうなっているのでしょうか。

今回は、このエリアの不動産市場の特性と、資産価値を左右するヴィンテージマンションの選び方について、らくだ不動産株式会社の不動産エージェント、佐藤健斗さんが解説します。

◾️ハイソな「目白」とノスタルジックな「雑司が谷」、それぞれの魅力
目白と雑司が谷は隣接しながらも、それぞれ異なる個性を持っています。

「目白は、かつて皇族や文化人が邸宅を構えた歴史を持つ、品格のある高級住宅街です。駅前に大規模な商業施設が少ない分、街全体にゆとりがあり、落ち着いた住環境が今も受け継がれています」と佐藤さんは語ります。

一方の雑司が谷は、よりノスタルジックな雰囲気が魅力です。

「都電荒川線が走り、鬼子母神堂へと続く参道には趣のあるお店が並びます。古い木造家屋をリノベーションしたお洒落なカフェなども増え、その懐かしい雰囲気に価値を見出す若い世代も流入している、非常に魅力的なエリアです」(佐藤さん)

◾️不動産市場の特徴は「築30年超」。価値を左右するのは”管理状態”
このエリアの不動産市場を読み解く上で最も重要なキーワードが「ヴィンテージ」です。

「このエリアは、マンションストックの半数以上が築30年を超えています。特に1980年代から90年代に建てられた、いわゆるヴィンテージマンションが多いのが特徴です。そのため、単に築年数で価値を判断するのは間違いのもとになります」(佐藤さん)

では、価値あるヴィンテージマンションは何が違うのでしょうか。

「築年数が経過しているからこそ、そのマンションがこれまでどう維持されてきたかという『管理状態』が、資産価値を大きく左右します。管理が行き届き、コミュニティが成熟しているマンションは、古さそのものが”歴史”や”風格”という価値に変わり、高く評価されるのです」(佐藤さん)

◾️安定した需給バランスと抜群のアクセス
最新の市場データ(2025年7月時点)を分析すると、このエリアは売り出し中の物件数と成約件数のバランスが非常に良く、安定した需要があることがわかります。

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