Octane UK

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『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。UK版編集長のジェームスが愛車の1965年トライアンフ2.5PIでイベントに参加。うだるような猛暑の中で複数イベントに参加し、600マイルを走破した。

【画像】愛車トライアンフで参加したイギリスのイベント風景(写真4点)

『ホープ・クラシック・ラリー』には、少なくとも3回参加したことがある。しかし自分の車で参加するのは今回が初めてだ。自分のクラシックカーの状態とステイタスの低さが気になって、以前参加したときにはハースト・パーク社から美しいサイドスクリーン付きのTRを借りたこともあった。昨年は、主催者からのありがたい申し出に飛びつき、アストンマーティンDB6を運転することができた。誰だってそうするでしょう?

今年、マリーナ・ハミルトンから参加の意向を尋ねられたとき、私はおそるおそる、自分のトライアンフで参加しても大丈夫か尋ねてみた。その理由のひとつは、JGDクラシックサービスとピーコックプレステージによるレストアにより、私のトライアンフは今はとても良い状態に仕上がっているからだ。また、この車を運転するのがとても楽しいことと、その日はその後別の用事があることも理由のひとつだった。さらに、私が自分の車で参加すれば、チャリティで有料ゲストに貸し出せる車が1台増えるだろう、とも考えたのだ。しかし心配は無用だった。彼らは、車やその愛好家たちをステイタスで判断するような人々ではないからだ。

このラリーは、参加者が自身の車を持ち込むか、またはとても寛大な支援者から貸与されハガティの保険がかけられた高級車に運任せで乗ってもいい、という形式で行われる。6月27日には10周年を迎え、ギルフォード近郊のウォットンハウスホテルからダンズフォールドパークまでのワインディングを走り、新しいレドモアの消防署で豪華な昼食ランチが振る舞われた。その後、参加者はコースを一周し、ホテルに戻ってディナーとチャリティーオークションを楽しんだ。このイベントは、タットヒル、アイコンソリューションズ、アドマスタード、GTOエンジニアリング、JLRクラシック、マックロジスティクス、といった名だたるスポンサーたちの支援によって成り立っている。

今回も最高の一日となった。サハラ以南のアフリカで何千人もの子供たちの人生を変えている慈善団体「WeSeeHope」(weseehope.org.uk)に、多額の募金が集まった。hopeclassicrally.org にアクセスし、2026年度の参加登録をしてみてほしい。それであなたも、その素晴らしい活動を支える一員になれる。

夕食は諦めざるを得なかった。なぜなら、その日のラリーが終わるやいなや、ヘベニンガム・コンクールのためサフォークへ直行したからだ。普段から、窓さえあればエアコンなんていらないと豪語してきた私だったが、それは走行中の話だ。ダートフォード・クロッシングで1時間以上もほぼ動かずにいた時は、さすがに少々ぐったりした。それ以外の区間は、素晴らしい旅になった。

ただ、A12号線でガソリンが4分の1以下になったあたりから、トライアンフに燃料供給不足のような症状が出てきた。そこで私は車を少し休ませてから給油し、車の不調は猛暑のせいにして、そのまま走り続けた。すると、その後は何の問題もなく、素晴らしい週末を過ごすことができた。

その後、トライアンフはわずか2日間の休息を経て、再び旅に出た。何十年も前に私が取材で運転したロータス・セブンS4 のオーナー、クリス・オーバートンが、ルートン・フーで開催される『クラシックス・イン・ザ・ウォールド・ガーデン』に招待してくれた。私は行ったことがなかったが、亡き友人であり同僚でもあったデヴィッド・エヴァンスが、その夏の夜のイベントをいつも絶賛していたため、即答で参加を決めた。この日もまた暑い一日となり、イベント入場の列に並んでいるうちに、燃料が4分の1を下回り、再びエンジンがガタつきながら止まりかける症状が出た。道路脇で少し休ませた後(その間は、通り過ぎるクラシックカーの写真を撮っているふりをした)、 再びエンジンをかけると、問題なく動いた。ウォールド・ガーデンに隣接するパドックにクラシックカーがひしめき合う素晴らしい夜を過ごした後、給油も済ませ、すべてが再び順調になった。

こうして、わずか数日間で600マイルもの暑く過酷な道のりを走り遂げた私のトライアンフは、別の週末には『サウスサイド・ハッスル』にも参加した。600マイルを走破した後では、このイベントへの往復7マイルの道は楽勝であったことは言うまでもない。

文:James Elliott