為替相場まとめ11月18日から11月22日の週
NY市場では、ドル円が上下動。ドル買いの流れは続いていたものの、円高の動きからドル円は戻り売りに押され、154円台割れに下落する場面が見られた。ウクライナ戦争はさらにエスカレートしつつあるものの、市場は引き続き落ち着いた反応を見せ、米株式市場でダウ平均が大幅高となる中、ドル円も154円台に買い戻されている。次第に方向感もなくなり、日替わり相場の様相を見せる中、前日に回復した155-160円のゾーンから再び下に出ている。ユーロドルは1.05台を割り込んだ。ストップを巻き込んで1.0475付近まで一時下落。すぐに1.05ドル台を復帰できないようであれば、来年にかけてパリティ(1.00)を目指す展開も警戒される。ウクライナ情勢の悪化は米国や日本よりもユーロ圏への影響の方が大きい。ポンドも対ドル、対円で下落し、ポンドドルは今月サポートされていた1.26台を割り込んだ。ポンド円も194円台半ばまで下落し、再び200日線の水準に顔合わせしている。
(22日)
東京市場は、円高が先行も、その後は反発している。ドル円は朝方に154円台半ばから154円台割れへと下落、ウクライナ情勢への警戒感がリスク回避の円買いを誘った。しかし、前日にロシアがウクライナにICBMを発射と報じられたことについて、プーチン大統領が新型の中型ミサイルでICBMではないと否定した。核への警戒感が後退し、ドル円はロンドン朝方にかけて154円台後半まで反発した。ユーロ円も161円台前半に下押しされたあと、162円台乗せへと買われている。ユーロ円は1.04台後半での揉み合いと前日からの安値付近で推移も、動意に欠けた。来週のNZ中銀大幅利下げが観測され、NZドルは対豪ドルでストップを発動しながら急落する場面があった。
ロンドン市場では、ユーロ相場が急落した。フランス、ドイツ、ユーロ圏などのPMI速報値が予想を下回ったことが景気への不透明感を広げた。12月ECB理事会での50bp大幅利下げ観測が約5割に高まっている。独2年債利回りは一時2022年以来の低水準に低下。ユーロ相場はストップを巻き込んで急落している。ユーロドルは1.04台後半から1.03台前半へ、ユーロ円は162円台割れから一時160円台割れまで急落した。英PMI速報値も弱含み、ポンドも軟調。対ドルは一時1.25台割れ、対円は194円台から193円台割れまで下落。ユーロ対ポンドではユーロ売りが先行も戻している。ドル指数は年初来高値水準を更新している。欧州株や米株先物・時間外取引は軟調に推移している。ラガルドECB総裁やデギンドスECB副総裁からは米関税引き上げに対する警戒感が示された。ドル円は154円台での上下動に終始しており、この時間帯は欧州通貨に主導権が移っている。
NY市場は、ドル買いの流れは相変わらず続いていたものの、ドル円は円買いの動きもあり、方向感なく154円台で上下動した。155-160円のゾーンは上値が重くなっている一方、150円の方向に下押す動きも見られていない。155円を軸に次の展開待ちといった雰囲気となっている。今週はウクライナ情勢に絡んだ地政学リスクへの警戒感が高まったが、米株式市場が底堅く推移したこともあり、ドル円は下値をサポートされている。一方、日米の金融政策は状況に変化はなく、FRBはデータ次第でどちらの方向にもオープンと姿勢を強調しており、市場は12月利下げを五分五分と見ている状況。日銀も同様で、各会合ごとに最新のデータと情報を点検しているとし、12月の追加利上げの可能性も捨て切れなくなっている模様。そのような中で、ドル円も方向感を出しづらい雰囲気となっているようだ。
