神戸市内で第一声をあげた斎藤元彦氏

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 斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う兵庫県知事選(11月17日投開票)が31日、告示され、無所属で出馬する斎藤氏が同日、神戸市内で第一声をあげた。

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 斎藤氏は「兵庫の躍動を止めない。これが、斎藤元彦の決意です。今回、県議会からの不信任決意。いろんな政党、政治家が『斎藤元彦にさせるわけにはいかない』と、そんな強い声もいただいている。斎藤か、斎藤以外か。私はそれに、絶対負けるわけにはいかないんです!」と声を張り上げると、集まった支持者から大きな拍手が沸いた。

 みかん箱に乗りながら「3年前、県民の負託を受けて知事になりました。この3年間、全力で、私心なく、取り組んできた」と強調。県庁舎の建て替え計画凍結に触れ「700億円…いまのお金で1000億円の建て替え計画がありましたが、聞いた時に『県民の理解を超えることができない、見直すべきだ』。反発があったが、一回ストップしようということで、凍結をしました。時代は変わっている。県庁舎のあり方を、もっともっとスリムでコンパクトで機能的なあり方にする。こういった改革を進めてきた」と実績を示した。

 内部告発文書問題への対応については「職員や県議会との関係も、もっとていねいに、自分の言葉で対応していくことが必要だったかもしれない。反省すべきは反省し、改めるべきところは改めていく。自分を見つめ直し、必ずいい県政を実現させていく。これが私の思いです」と述べた。

 斎藤氏は「自分の思いは間違っていない。このまま続けていかなければならない。すべての県民の皆様のために頑張りたい。これが私、斎藤元彦の決意をした理由です。改革はまだまだ道半ばです。時代に合わない事業や予算をもっと見直し、県民の皆様のための事業、県政をしなければならない。旧態依然とした県政に戻すわけにはいかない。改革の歩みを止めるわけにはいかないんです。どうですか!?」と呼びかけると、この日一番の声援が巻き起こった。

 SNSなどでいったん日時を拡散しながら、その後混乱を避けるため、告知を取り下げた斎藤氏の出陣式。陣営によると「1000人ではきかない」人が押し寄せた。この日集まった支持者の大半が女性。斎藤氏必死の訴えに、悲鳴に近い「頑張れ~!」「負けないで!」との声が何度も飛んだ。

 県知事選には斎藤氏の他、前尼崎市長の稲村和美氏(51)、前参院議員の清水貴之氏(50)、政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志氏(57)、大沢芳清氏(61)、木島洋嗣氏(49)、福本繁幸氏(58)=いずれも無所属=が立候補している。

(よろず~ニュース・杉田 康人)