ジャック・ドーシー氏率いる決済会社のBlockが、独自のビットコインマイニング用チップの開発を完了し、「世界をリードする半導体ファウンドリ」と設計を進めている段階にあると発表しました。

Latest updates: 3nm chip headed to the foundry, our new mining system, and more

https://www.mining.build/latest-updates-3nm-system/



Block (formerly Square) building its own bitcoin mining system

https://www.cnbc.com/2024/04/23/block-formerly-square-building-its-own-bitcoin-mining-system.html

Blockは2021年にマイニングハードウェアの構築事業に参入し、カスタムシリコンをベースにしたビットコインマイニングシステムの開発を検討していることを明らかにしていました。ビットコインマイニングに特化したチップを使うことで、エネルギー消費効率の向上が見込まれるためです。





2023年4月には5nmプロセスで製造するビットコインマイニング専用チップの開発を完了したことを発表。同時に、Intelが製造を終了させたマイニング用集積回路(ASIC)を買い受けたため、5nmプロセスチップの市場投入の加速と、より高性能な3nmプロセスチップの開発に注力できるようになったことを明らかにしていました。

そして2024年4月23日、ついに3nmプロセスのマイニング用チップの開発に成功したことが発表されました。Blockはこの発表を「当社のビットコインマイニングプロジェクトにおける重要なマイルストーン」と位置づけ、さらにチップの開発が完了したことで「完全なビットコインマイニングシステム」の開発に取りかかれるようになったことも伝えました。



ビットコインは2024年4月20日頃、価格調整を意図してマイニングの報酬を半分にする「半減期」が訪れましたが、その後数日の値動きは落ち着いていた模様。Blockは「あらゆるタイプのマイニング事業者が、今回の半減期以降も生き残り、繁栄するために必要な性能を、私たちのマイニングチップが提供します」と述べました。

Blockは未公表のファウンドリと提携中で、今後はスタンドアロン型マイニングチップと独自設計による完全なマイニングシステムの両方を提供する予定とのこと。この2つの取り組みにより、Blockは資本力のある唯一の大規模マイニングハードウェアベンダーとなると伝えられています。