左膝に重傷を負った菊池がSNSを更新。現在の心境を明かした。写真:鈴木颯太朗

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 ピッチに座り込み、その横顔は茫然としているように見える。アップロードされたモノクロの写真が、現在の心境を表わしているのだろう。

 ヴィッセル神戸のDF菊池流帆が3月10日、自身のインスタグラムを更新。苦しい胸の内を明かしつつ、気丈に前を向くメッセージをしたためた。

「3月4日のガンバ戦で左前十字靭帯を損傷しました。芝にひっかかって、膝が意味わからないところに曲がりました。あの嫌な音はこの先も忘れられないと思います。相手選手とは何も接触も関係なく完全に自分の自滅です」

 クラブ発表では、全治約8か月の見込み。「想像もつかないけど」と途方に暮れるが、「この怪我が今の自分に必要でこれがあったからと笑える未来を創り上げる自信があります」と、気持ちは折れていない。

「現実を受け容れるのはもちろん時間がかかったけど起こったことに対していつまでも落ち込んでてもしょうがないから毎日明るい顔で元気いっぱいに生きます」
 
 しばらくピッチから離れるが、さらなる進化を期す。

「みんなには自分のプレーを見せれないのは申し訳ないけど8ヶ月の間で新たな自分を見つけてもっと強く優しく成長していきます」

 リーグで唯一の開幕3連勝を飾る神戸は首位に立つ。「チームは3連勝で雰囲気もとても良いです。今シーズン自分がどうなるかは分からないけどチームは必ず良い成績を収められる未来が見えます。良い時も悪い時もあると思うけどトモニ最後まで闘いましょう。僕もチームのためにできることを全力でしていきます」と“共闘”宣言。

 そして「完全に桜木花道になった気分だな」と綴り、「まあこのくらいは余裕ですね」と続け、あの名フレーズで締めくくる。「天才ですから」。

 この投稿に、昨季限りで現役を退いた元チームメイトの槙野智章氏が「次のワールドカップ出るんだろ? 神戸を優勝させる男になるんだろ? そういう男になれる男だ! 俺は知ってる。待ってます」と熱いエール。同僚の扇原貴宏は「みんな待ってるよ」、川崎フロンターレの脇坂泰斗は「りゅーほとの対戦楽しみにしてるよ!でも、焦らずね!」とコメントを寄せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】「完全に自分の自滅」左前十字靭帯損傷の菊池流帆、悔しい長期離脱も「毎日明るい顔で元気いっぱいに生きます」