進む労働力の高齢化 60歳以上の労働者、100万人超える/台湾=資料写真

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(台北中央社)台湾で労働力の高齢化が加速している。行政院(内閣)主計総処の統計によれば、60歳以上の労働者は昨年103万1000人となり、100万人を突破した。労働人口全体の1割に迫る勢いだ。

60歳以上の労働者は、2010年に50万人に到達。以降は毎年、若者が就職しても高齢化のスピードに追いつかず、わずか12年で60歳以上の労働者が約2倍となった。

この現象について同処国勢調査処の陳恵欣副処長は、高齢化による人口構造の変化に加え、政府が高齢者の就業を促進していることも影響していると分析した。

これらの人々がどのような仕事に就いているのかを見てみると、2021年の資料ではサービス業に従事する人が最も多く、50万人に上った。卸売業・小売業の他、警備業や清掃業などに携わる人も多い。

陳氏は、卸売業・小売業は小さな商売が多く、店舗や屋台で商品を販売するような事業であれば始めるのは難しくないとし、体力さえあればできる仕事だとの見方を示した。

求職サイト「yes123」の広報担当、楊宗斌氏は、警備や清掃などの仕事は拘束時間が長く、職場環境もあまり良くないといった面があり、若者に好まれない傾向があると指摘。他の業種への就職が難しい高齢者が最終的にこれらの仕事を選ぶことになると説明した。

一方、政府による高齢者の雇用奨励や新型コロナウイルス後の内需回復など環境の変化で、高齢者の雇用に前向きになっている企業もあると話した。

(潘姿羽/編集:楊千慧)