与党・民進党、南部勝利堅く 守り切りたい北部3市 台湾

写真拡大

(台北中央社)来月26日投開票の統一地方選まで1カ月を切った。有力な地盤とする南部4県市での勝利は堅いとみている与党・民進党。桃園市、新竹市、基隆市の北部3市を守れるかが焦点だ。台北でも28年ぶりの勝利を目指し全力を注ぐ。

▽焦点は桃園・新竹・基隆の北部3市

南部・嘉義県、台南市、高雄市、屏東県の4県市は同党の現職が再選する可能性が高いとみられる。一方、桃園、新竹、基隆の北部3市は14年の前々回選挙時、歴史的な大勝を果たした民進党が国民党の牙城を崩し勝ち取った地域で、当時、当選した現職が任期を終える中、どうにかバトンをつなぎたい考えだ。

だが、桃園市長選に出馬する予定だった林智堅(りんちけん)前新竹市長に修士論文の盗用疑惑が浮上。公認候補は8月になってから同市選出の鄭運鵬(ていうんぼう)立法委員(国会議員)に急きょ、差し替えられた。

林氏の一件で、不利な局面に立たされた民進党。だが同党関係者は、世論調査によれば鄭氏の支持率は下がっておらず、国民党の候補、張善政(ちょうぜんせい)氏との差はわずかだと指摘。桃園は守り切れるはずだとの見方を示している。

新竹市は、柯文哲(かぶんてつ)台北市長が立ち上げた民衆党の高虹安(こうこうあん)氏が現時点では優勢だとされる。台湾大でエンジニアリングを学び、鴻海(ホンハイ)グループで要職を務めた経歴を持つ。20年、立法委員に初当選した。

同党幹部は、高氏の支持者はIT業界の若者が多く、組織票は見込めないと分析。国民党の票が高氏に流れる可能性に触れつつ、市内に民進党の支持者は一定数いるとし、同党の候補である沈慧虹(ちんけいこう)氏と高氏の差は少しずつ埋められるはずだと話した。

▽台北市、28年ぶりの勝利なるか

台北は同党の陳時中(ちんじちゅう)前衛生福利部長(保健相)に加え、国民党からは蒋万安(しょうばんあん)氏、現職の柯市長の下で副市長を務めた黄珊珊(こうさんさん)氏が立候補する三つどもえの激戦区。民進党は同市では過去に陳水扁(ちんすいへん)元総統が98年まで1期務めたのみだ。

陳氏陣営の中枢を担う党員は、これまで得票率50%以上を目指してきたと説明。各県市で選挙ムードが高まれば、支持率も回復するはずだとし、11月に入ってからが本番で、陳氏のこれまでの苦労がラストスパートで開花するだろうと自信を示した。

(葉素萍、王揚宇/編集:楊千慧)