エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

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今季6度目の10K&2安打は57年ぶり、15勝&防御率2.35&奪三振率11.91は伝説級

■エンゼルス 4ー2 アスレチックス(日本時間30日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地・アスレチックス戦で8回10奪三振2安打無失点の快投を見せ、今季15勝目をマークした。初回先頭打者に四球を許した後は8回2死まで1人も走者を出さず。日本人3人目の快挙を予感させた投球にプラスして、バットでも初回の適時打を含むシーズン40度目のマルチ安打。投打に渡る活躍は数多くの記録を生み出した。

 北米スポーツの記録を扱う「OptaSTATS」は大谷の1年目からの偉業に注目。新人王、サイクル安打、シーズン45本塁打&25盗塁、三塁打王、満票MVP、シーズン200奪三振、シーズン15勝と7項目を伝え、「メジャーの歴史の中で、彼の偉業の半分さえできた選手は他にいない」と驚きを持って伝えた。

 MLB公式サイトの記録マニア、サラ・ラングス記者は、通なスタッツに注目した。「2桁奪三振+打点」は今シーズン6度目。打点が公式記録となった1920年以降では、殿堂入りの大投手サンディ・コーファックス(ドジャース)が1965年に記録して以来、57年ぶりだという。また、ラングス記者は「2桁奪三振+マルチ安打」は今季4度目。1901年以降の近代野球では“ドクターK”こと1985年ドワイト・グッデン(メッツ)以来だとも伝えている。

 奪三振率11.91のショーを演じ、15勝&防御率2.35とサイ・ヤング賞級の投手成績。エンゼルスの記録マニア、マット・バーチ広報によると、この3部門で大谷を上回る好成績を残したのは1997年ランディ・ジョンソン(マリナーズ)、1999年ペドロ・マルティネス(レッドソックス)の2人しかいない。ジョンソンはサイ・ヤング賞を5度受賞。マルティネスは同年に満票選出されるなど3度選ばれている。ともに殿堂入りの大投手だ。

 メジャーリーグの各種記録を伝える「MLB Stats」公式ツイッターは打者の88得点、34本塁打、OPS.887など6項目、投手の防御率2.35、213奪三振などの6項目がリーグトップ10入りしていると伝えた。次回登板は10月5日(同6日)に敵地で行われるアスレチックスとの今季最終戦が予定されている。162回の規定投球回まで、あと1イニングを残すのみだ。これから、どのような歴史的記録が掘り起こされるのだろうか。(Full-Count編集部)