【前園真聖コラム】第407回「日本代表で問題だったのは吉田麻也ではない」
ですが、僕はそういう事象が起きたからこそ、今の時点で明らかにしておくべきことがハッキリしたと思います。誰か個人の問題にすればいいということではありません。
一番の課題として浮上したのは、目の前で起きたことに対応できなかった点です。
攻撃面では左サイドに南野拓実、左のインサイドハーフに鎌田大地を起用して混乱が起きました。南野が中央に入ってくるので鎌田が下がってしまい、南野がいなくなったサイドを埋めようとして上がった伊藤洋輝の裏を狙われたことが1失点目につながったのです。
それぞれどう対応するべきだったか。
まず吉田の動きを見たら早めに交代させるべきでした。遠藤は、昔、長谷部誠がやっていたように、最終ラインに下りてボールを受け、組み立てることでプレスを回避できたと思います。そうやって3バックになるとサイドが高い位置を取れるので、チュニジアはサイドの守備に追われたはずです。
また、南野は中に入ってくるタイプのプレーヤーですので、ポジションを与えるなら鎌田と並んだインサイドハーフのほうがよかったのではないでしょうか。
このすべての事象が起きたとき、誰がどう対応するか決めるのか。もちろん自分たちで解決策を探せる選手たちです。ですが森保一監督が修正してよかったのではないでしょうか。
これまで森保監督はシステムを変えて選手を当てはめるか、あるいは途中から選手を代えてシステムをはめるか、という采配を振るってきました。ですが残りの準備試合では、試合の流れを見て修正を加える采配も見たいと思います。それこそが本大会で求められる手腕です。
(撮影:浦正弘/PICSPORT)
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。