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マツダCX-5を大幅改良

マツダは2021年11月8日、SUVのCX-5の大幅改良を発表した。

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これに伴う報道陣向け試乗会が2021年12月後半、マツダR&Dセンター横浜(神奈川県横浜市神奈川区)を基点として実施された。


マツダCX-50    マツダ

その際、CX-5の細かい改良点はもちろんのこと、アメリカで新たに導入されたCX-50や、来年2022年以降に日本で導入が確定しているCX-60やCX-80についても、各部門のマツダ関係者から話を聞いた。

CX-5の歴史を振り返ると、初代が2012年に登場。魂動デザインが際立つ外装色ソウルレッドが人気となり、またマツダ新エンジン技術のスカイアクティブが幕開けとなった。

ここからマツダ第6世代の各モデルの躍進が始まった。

2代目登場は2017年。初代に比べて都会派のイメージが強まった印象だった。2018年から2020年に商品改良が続き、パワートレインのアップグレードや操安性や乗り心地の改善につとめた。

そのほか、ブラックトーンエディションを追加し、マツダコネクテッドサービスを拡充してきた。

そして2代目のモデルライフ中盤となったいま、クルマとしての個性を強化することで、新たな顧客層を拡大を狙った。

今回、新たに導入した3グレードを導入したが、その中で気になった1台がある……。

1グレード&2つの特別仕様車

その名は、「フィールドジャーニー」だ。

Lパッケージの特別仕様車という設定で、ターゲットは「近年増加しているアウトドアニーズ拡大」を意識したアクティブなライフスタイルを好むユーザー層だ。


マツダCX-5    フィールドジャーニー

エクステリアの特長は、フロントグリルに指し色、アンダーガード風のバンパーロア、アンダーガード風のドアガーニッシュ、漆黒のアウターミラーを装着。

インテリアでは、冷気や暖気が出る部分のルーバーベゼルに差し色、またシートにも差し色を施したデザインとした。

また、荷室に防水加工を施し、ウインタースポーツからキャンプまでアクティブな使い方をサポートする。

そのほか、同じくLパッケージの特別仕様車として「家族を支える父、スポーツカー好きの男 2面性を叶えるSUV」という設定で、スポープアピアランス。

「多彩な顔を持つ自律した夫婦の上質でスタイリッシュなSUV」という設定で、特別仕様車ではなく通常グレードとして、Lパッケージをさらに上級化したエグゼクティブモードとした。

国内販売の担当者は9月から始めた予約販売について「当初、フィールドジャーニーの販売比率を15%予測しており、(それに向かって)徐々に販売比率が上がってきた」と市況を説明した。さらに驚いたことに……。

年齢層などが違う?

フィールドジャーニーの特長として「年齢層が広い」という。

一般的に、アクティブ系やアウトドア系のクルマのユーザーは20代から60代まで幅広いと言われているが、そうしたデモグラがフィールドジャーニーでも相当するようだ。


マツダCX-5(初代)    マツダ

さらに、「初代CX-5からの乗換が多い」という。

CX-5は2代目で都会派クロスオーバーとしての商品イメージを強調したため、初代CX-5ユーザーで2代目に乗り換えず、所有年数が長くなっているケースが少なくなかったというのだ。

では、フィールドジャーニーの商品企画へと至ったCX-5の全容について、長年に渡りCX-5開発の陣頭指揮を執ってきた、マツダ商品本部の松岡英樹氏に話を聞いた。

最初の質問は、「CX-5は現状で、マツダのスモール(FF)商品群、それともこれから登場するラージ(FR)商品群、どちらにも属さないのか?」というものだ。

これに対して「CX-5は2012年生まれで、それ以来、FF車としてのラージ商品群」という位置付けとの認識を示した。

その上で「2022年以降、CX-60とCX-80が日本で導入されることについて、どう感じるか」と聞くと、「CX-5は購入年齢層もクルマの大きさも、日本市場の中核であり続けると思う。

そこにマツダ第7世代のFR系ラージ商品群が入ってきて、市場がどう反応するのか、状況をしっかり見ていきたい」という見解だ。

CX-50日本導入は?

一方で北米CX-50投入については「CX-50はタフな商品イメージが主流。

都会派SUVのCX-5とは当面、併売されていく可能性があると思う」との見方だ。北米でフィールドジャーニーの設定はない。


スバル・アウトバック・ウィルダネス    スバル

また他のマツダ開発者が北米でのCX-50について、ガチンコライバルは「スバル・アウトバック」と言い切る。

スバルが北米でアウトバック・ウィルダネスを設定したように、CX-50のオプション設定でもかなりタフな仕様がある。

そうしたCX-50であるからこそ、ウィルダネスのように日本未導入という戦略なのだろうか?

その上で、松岡氏は「2代目CX-5を出した2017年から、マツダ社内を含めてオフロードやアウトドア系の商品イメージ強化を求める声はある中で、競合他社のCX-5同クラスSUVの商品戦略も影響した」とフィールドジャーニーの開発動機を振り返る。

走行性能については、ノーマル、スポーツに加えてオフロードモードの3モードを持つ「Mi-Drive」を設定。

オフロードモードではGベクタリングコントロール、AED、そしてATが連携した制御を施す。

松岡氏が「CX-5はサイズ感、荷室、楽しさ、そしてアウトドアと、すべてにおいて100満点で満足できるオールラウンダーだ」と、フィールドジャーニーも加わった今回の大幅改良について自信を見せた。

近いうち、フィールドジャーニーをオフロードに連れ出してみたいと思う。