Windows 11に必須とされる「TPM2.0」とは? 自分のパソコンがアップデート可能かを調べる方法

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今年末にリリース予定のWindows 11が話題だ。そのインターフェイスや機能にも注目が集まっているが、「いま使っているパソコンで動くのか?」と不安を感じているユーザーも少なくないようだ。

特に問題になっているのが「TPM2.0」である。
ここでは、お手持ちのパソコンが「TPM2.0」に対応しているかどうかを調べる方法を紹介しよう。


●Windows 11の動作に必要とされる「TPM2.0」とは?
Windowsの次期バージョンであるWindows 11が、2021年末にリリースされる予定だ。
Windows11では、ビデオ会議システムのTeamsの統合やユーザーインターフェイスの刷新など、かなり大がかりな刷新が行われそうだ。

現在、Windows 10を利用しているユーザーは、基本的には無償でWindows 11にアップデートできる予定だが、その要件がけっこう厳しいと話題になっている。

特に注目されているのが「TPM2.0」だ。
これは「Trusted Platform Module」の略で、コンピュータのマザーボードに直付けされたセキュリティ専用のチップのことである。

TPMには暗号化、デジタル署名の生成・検証などのセキュリティ機能が集約され、物理レベルでセキュリティを担保する仕組みとして、多くのパソコンに搭載されている。

Windows 11では、このTPMの最新バージョンである「TPM2.0」を搭載していることが条件となっているが、機種によっては搭載していないものもあるので、ユーザーのあいだで不安が広がっているのである。

なお、マイクロソフトは、「TPM2.0」も含めて、Windows 11が動くかどうかをチェックするツールを公開した。ただし、ツールではじかれるユーザーが予想以上に多く、かつツール内でその理由をはっきりと説明できていなかったため、現在、ツールの公開は停止されている。

いまは、Windows 11の動作条件が再検討されているようで、それが固まれば、改めて動作確認用のツールも公開される見込みだ。


●TPMの有無とTPMのバージョンを確認する方法
ユーザーとしては、自分の使っているパソコンが「TPM2.0」に対応しているかどうかが、最も知りたいところだろう。ここでは、Windows 10で確認する方法を説明しよう。


スタートメニューを右クリックしてメニューを開いたら、[デバイスマネージャ]を選択して、デバイスマネージャを起動する。



TPMに対応していれば、「セキュリティデバイス」の項目があるはずだ。「セキュリティデバイス」の下に「トラステッドプラットフォームモジュール2.0」と表示されていれば、「TPM2.0」に対応していることが分かる。


なお、TPMに対応していないと、次のように「セキュリティデバイス」の項目そのものが表示されない。


TPMに対応していない場合は「セキュリティデバイス」の項目が表示されない。


TPMの有無、バージョンをチェックする方法は、ほかにもある。念のため、その方法も紹介しておこう。


[Win]+[R]キーでコマンドを実行するウィンドウを開いたら、「tpm.msc」と入力して[OK]をクリックする。これによりTPMの管理画面が表示される。



対応している場合はTPMの情報が表示される。バージョンは「TPM製造元情報」に表示される。




対応していない場合は「互換性のあるTPMが見つかりません」と表示される。



●必ずチェックしたいBIOSレベルでのTPM2.0の有効/無効
意外と見落としがちなのが、TPM2.0がBIOSレベルで無効になっているケースだ。
パソコンにはTPM 2.0のチップが搭載されているのに、無効になっているとWindowsで前述のデバイスマネージャやTPMの管理画面を表示しても、TPMが搭載されていないと表示されるので注意したい。

BIOSの設定はパソコンの機種によって異なる。たとえば筆者のThinkPad X280では、パソコン起動時に「Lenovo」のロゴが表示された状態で[Enter]キーを押すとBIOS設定画面に入れる。このあたりはメーカー、機種によって異なるので、分からない人はマニュアルや各ベンダーのWebサイトで調べてほしい。


筆者のThinkPad X280では、BIOSのメニューに「TPM2.0」を有効(Enabled)にするか無効(Disabled)にするかを選択する項目がある。ここが無効だと、WindowsではTPM2.0が搭載されていないと判断されてしまう。



井上健語(フリーランスライター)