後半20分、2点目を決める高原直泰
 サッカー日本代表は30日(日本時間31日早朝)、ドイツとレバークーゼンで親善試合を行い、FW高原直泰が2ゴールを挙げる活躍をみせた。試合は2点リードを奪った日本だったが、終盤ドイツの猛攻に奪い、2−2で引き分けた。

 ドイツペースで進んだ前半を0−0と無失点で凌いだ日本は後半12分、中盤でのインターセプトから、MF中村が前線の柳沢へ展開。FW柳沢はダイレクトで相手DF裏のスペースへ浮き球のパスを送ると、走りこんできた高原が追いついてGKとの1対1を冷静に決めて先制した。さらに8分後の後半20分にも、ゴール前で高原が相手DF2人をかわして、追加点を奪った。2点のリードを奪った日本だったが、ドイツも意地をみせる。後半31分にクローゼ。その4分後にはシュバインシュタイガーとセットプレーからの2ゴールで同点に追いつき、2−2で引き分けた。

 W杯本大会へ“収穫”と“課題”が同居したテストマッチとなった。日本は序盤から中田英、中村ら中盤を核とし、FW、両サイドと共通のイメージをもって攻撃を組み立てた。前半は押し気味に試合を進めるドイツに対し、カウンターで対抗。

 後半に入ると、柳沢・高原の2トップと中盤の選手が連動して攻撃を組み立てた。高原の2ゴールは、ともにダイレクトパスを絡め、FWがDFラインの裏を突く動きから生まれた。後半12分、中盤でパスカットした日本は、中村から前線の柳沢へ展開。柳沢がダイレクトで相手DF裏へ流すと、走りこんできた高原が追いついてGKをかわし先制ゴールを決めた。さらに後半20分、日本は右サイドを起点に攻撃を組み立てると、中盤の中田英からゴール右に走りこむ高原へパス。高原はDF2人を巧みにかわし右足で2点目のゴールを突き刺した。いずれも、中盤からのパスを小気味良く1タッチでつなぎ、チャンスを作り出した。

 高さとフィジカルに優れた相手に対し、日本は中盤とFWの連動性とスピードを武器にドイツ守備陣を切り崩した。1次リーグ同組のクロアチアも屈強なDFが揃い、鉄壁の守備を誇る。本大会グループリーグ突破へ、期待を持てる攻撃陣の内容であったことは収穫だった。

 しかし同時に“宿題”も残った。2失点はともに警戒していたセットプレーからの失点。自陣ゴール近くのファウルで与えたFKから、ゴール前の密集でマークがずれての2失点。2点リードを奪った後は、ドイツのパワープレーに苦戦し、何度も決定機を作られた。結果的に無失点で乗り切った前半だったが、ハーフタイムでロッカールームに引き上げる際には、キャプテンのDF宮本と中田英がジェスチャーを交え、激しく言い合う場面もあったように、連携はまだ完全では無かった。

 終盤のドイツの猛攻も、「本番」の試合でも日本がリードした場面で、予想できる展開。優勝候補の一角といわれるドイツ相手に2−2の引き分けは価値あることではあるが、1次リーグ突破へむけて、「試合に勝ち切る」ための試合運びという点において、大きな課題が残った。

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