元大阪市長で弁護士の橋下徹氏

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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が21日放送のニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月曜〜木曜後3・30)に出演し、大阪府のコロナ対策について、持論を語る場面があった。

 大阪府は20日、緊急事態宣言の発出を正式に政府に要請。大阪府の吉村洋文知事(45)は、宣言の期間については3週間から1か月との認識を示した。

 パーソナリティーの吉田尚記アナウンサー(45)は、大阪府のコロナ対策について「トロッコ問題」を例に語り始める。「暴走しているトロッコがあったとして、何もしなかったら100人が亡くなると。でも、切り替えスイッチを押せば犠牲者は100人よりは減るけど、他の犠牲者は出る。コロナ対策もこの問題と一緒だと思うんですよ」という。

 「このまま何もしなかったら経済は回るかもしれないけど、コロナで亡くなる方は間違いなく増えてしまう。切り替えた場合は経済が回らなくて亡くなったり困ったりする可能性があるけど、緊急事態宣言を出したらコロナで亡くなる方は減る。どっちが正解なのかは誰にも分からない。行政の担当者だった橋下さんはどういう思考になるんですか?」と問いかける。

 橋下氏は「吉田さんは事の本質を突いてくれたんだけど、対応策の決定って誰にも正解がわからないんですよ。だから吉村さんが緊急事態宣言を2月末に解除して、感染者が増えて『吉村は間違ってる!』と、ものすごく批判を受けている。ただ、吉村さんの言い方も問題だったのは『間違ってるんじゃないか』と言われたときに、『こんだけ悩みながらやってるんだから、間違いじゃない』っていう信じたい思いがあるから、『あれは間違いじゃなかった』と言いたくなるんです。僕もすごくよくわかる」と、自身の経験を交えて話す。「ただ、間違ってた可能性もあったわけだから、その可能性は認めた上で『でも、あの当時誰にもわからなかったんで、こういう判断しかできなかったんです。仕方ないでしょ』っていうのが(正しい)言い方だと思うんです」と指摘した。

 「そのときの判断の仕方として、基準・指標・目安を事前に決めて、それらに照らし合わせて、反対意見の人も入れたオープンな場で激烈な議論をして最後に決定権者が決める。そのプロセスを重視しようというのが僕の持論です。その議論で決まったことについては、のちの結果が悪い結果になっても責められないと。さっきのトロッコ問題と一緒ですよ。放置するか、レバーを引くかどっちかしかない。どっちをやっても、悪い結果は一部出るわけだから」と橋下氏。 「そういう意味で、吉村さんはその手順は踏んでいた。ただ、実際の感染者が増えたってことはあるから、判断を間違っていた可能性があるかもしれないってところまでは認めてもいいと思うんです。ただ、あそこまで連日やってる中で『こんちくしょう!』って思いはあると思うから『間違ってない』と言い続けていると思うんですね」と、気持ちをくみ取っていた。