もう店に行くなんてアホらしい?

写真拡大

 時短営業要請で飲食店は10時閉店、自粛ムードもあり、女性と遊ぶ機会は激減した。が、世のセレブ男性たちの一部は、「スマホ」を片手に濃厚な夜を過ごしているという。マッチングアプリを活用して、男性会員が女性会員にお金を払って一緒に飲む“ギャラ飲み”を行なっているのだ。

 だが、一部でそのアプリが“パパ活”に転用されている面もあるという。そんな「パパ活アプリ」の台頭で大きな影響を受けているのが、キャバクラを始めとする夜の店だ。

 この機能でいま、人気を集めているのがマッチングアプリ『P』。他のアプリと違うのは、男性会員に年収1億円クラスがゴロゴロいること。女性会員も入会時に面接があり、通過率は10%とも言われる。男性会員は『P』に注ぎ込んだ金額順でランキングが発表され、女性会員はルックスや職業を元に運営会社が独自の基準でランク付けしている。VIP以上になるとトップクラスのキャバクラ嬢やタレント活動をしている子も珍しくない。アプリの20代女性会員(VIP)が語る。

「会員男性はみんな“いちいち店に通って女の子を口説くのがバカらしくなる”って。『P』を使えば最初から2人きりになれるし、お金次第でアフターもたやすい。女性も同じです。私はもともと六本木のキャバクラで働いていて、必死に営業メールして、同伴ノルマをクリアして、やっと給料は3ケタいくかどうか。『P』なら男性からのコールだけでカンタンにそれ以上稼げる。店に出勤する意味がないんです」

 現代日本文化に詳しい社会心理学者の渡部幹氏は、コロナの感染拡大で、こうしたパパ活アプリへの“移行”はますます進むと分析する。

「キャバクラを筆頭に、店内で客と濃厚接触しやすい業種は、コロナ禍でしぼんでいくことは避けられません。しかし、人の欲望は変わらない。男性はリスクを避けるため、店舗ではなく『オンライン』に出会いを求め、女性も少数の太客を抱える方向に動く。遊び慣れた金持ち男性と、そんな男性を狙うギャラ飲み女子たちが、ネットのマッチングサービスに行きつくのは必然。この流れは今後も加速するでしょう」

 隆盛を極めるパパ活アプリが、時代の映し鏡になっている。

※週刊ポスト2020年9月4日号