岡田晴恵さん

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 5月25日の「緊急事態宣言」全面解除。その報を聞いて、まだまだ薄いけれど光明が射したと感じた方も少なくないはず。テレビをはじめマスコミは“終息”と勘違いしているのか、検証という名のさらなる政府批判を繰り返すばかりで……。国民を煽っては違う方向へ扇動しがちだったコメンテーターの珍発言をご紹介する。

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日本はNYのようになる

「政府は指針を示し、それを多くの国民が従い一旦収束できた」。それで充分かなと思わないでもないのですが、マスコミ(特にワイドショー勢)は悪者を作って、それを叩かないと気が済まないようです。

「細心の注意を促すこと」と「不安を煽って政権批判に問題をすり替えること」。両者を混同している司会者やコメンテーターの存在に、国民は政治不信以上にマスコミ不信を感じていらっしゃるのではないでしょうか。

岡田晴恵さん

 そしてそもそもの話になってしまうのですが、ニュースとワイドショーを同じ括りで考えている方も多いと思われます。あれはまったくの別物でございます。事後に事実をそのまま伝えるのがニュース、感情論を前面に押し出し煽るエンターテイメントショーがワイドショーと役割がまったく違うのです。

 ただ、これはマスコミ業界側の意見でして、ご覧になる視聴者の皆様側が混同しているのでしたら、番組の最後に「事実を基にしたショーである」といった注釈をつけてもいいかもしれません。

 そんなことを踏まえた上で、今回のコロナ騒動における、ワイドショー出演者の無責任発言を検証したく思います。勘のよろしい方でしたらお気づきかと思いますが、コメンテーター部門において横綱は岡田晴恵さん、玉川徹さんで異論はないことでしょう。

「このままでは日本は2週間後にニューヨークのようになる」

 と、岡田晴恵さんは言いました。国の方針にしっかり従った国民の皆様のおかげで、いつまで経ってもニューヨークのような感染者数や死者数を出すことはありませんでした(一応、今のところ)。

 その一方で玉川さんは、「土曜日曜は保健所は検査をしていない、休んでいる」などと言う場面も。もちろん検査従事者のみなさんは週末も検査をなさっていました。そしてまた岡田さんは「療養ホテルにはお医者さんがいるわけではないので」ともおっしゃる。

 もちろんそんな事実はなく、日中は医師が夜間は看護師の方がついていらっしゃいました。少し調べればわかることなのになぜ確認作業を怠ったのか、理解に苦しむところであります。これらの発言にいたりましては「オオカミが来たぞー」に匹敵するほどの妄言を公共の電波に乗せてしまったのではとも感じました。

感染したくないというエゴ?

 さらに玉川さんからは、「検査の腕が悪いから精度が7割程度なんだ」と技師を揶揄する発言もありました。そもそもPCR検査の精度が7割であって、技師の方の技術は関係のないことなのです。言いがかりに近いレベルですね。

 あとちょうど「PCR、PCR」と騒いでいらした時に気になりましたのは、近隣国で製造された粗悪品を輸入するように促しているようにも聞こえてしまったことです。その精度の低さからアメリカやアフリカ諸国から拒絶された検査キット。それを日本が買わされるなんていうのは言語道断でございます。

 加えて玉川さんは、「マスクをしていたのは感染したくないというエゴから来たもので、伝染させたくないという精神から来たものではない」ともおっしゃっていました。

 これは業界用語で言うところの「逆張り発言」の類になるとは思いますが、日本人の国民性をヘイトする発言と捉えられても仕方がないかとも思えてしまいました。玉川さんにしても岡田さんにしても、時折見せる笑顔を拝見しますと、性の根が悪い風には見受けられません。しかし、この度のコロナ禍における発言の数々は賛同しかねるものが少なからずあったのは事実です。

 では他に目を向けますと、まずは大先輩の関口宏さんでございます。MCを務める「サンデーモーニング」において、各地で発生する院内感染を取り上げて、「どうして(医療従事者など)専門家なのに伝染ってしまうんだろう」という発言が飛び出しました。素朴な疑問調ではありましたが、いささか言葉が軽いように感じたのは私だけでしょうか。

 あるいは、加藤勝信厚労相による「誤解発言」に関して。厚労省は、新型コロナウイルス感染症の相談・受診の目安に関し、それまでは「37・5度以上の発熱が4日以上」としていましたね。で、その後、これらの表記を削除し、新指針を公表した際に、加藤氏が旧目安を「我々から見れば誤解」「目安は検査機関に対するものではまったくない」と述べました。

 これを「ライブ情報ミヤネ屋」が取り上げた際に、杉村太蔵さんは議事録を読んだうえで、

「確かに加藤大臣も、“37・5度以上でないと受診してはいけないわけではない、基準ではない”と何度も言っている」と言って大臣を擁護。

 司会者の宮根誠司さんは、「国民にちゃんと伝わってないってことは、誤解じゃないと思う」と返しました。ちゃんと伝わってないのがダメだと加藤氏を批判したわけです。

国民は議事録なんて読みませんから

 さらにコメンテーターとして出演する読売テレビの高岡達之さんは、「国民は議事録なんて読みませんから」と畳み掛けました。議事録なんて読まないんだから、政治家が説明すべきでしょという理屈ですね。

 私はちょっと待てよと思うのです。しっかりと取材をするというか、それ以前に議事録をちゃんと読んでいれば、大臣の真意を伝えることができたのではないか。いわばメディア側の落ち度を自ら露呈してしまった格好ですよね。それなのに落ち度はスルーして、加藤氏のせいだと責任をなすりつけているように思えてしまいました。

「大臣が言ったことはあくまでも目安であって基準ではない。だから、変調を感じたら病院へ」と促すのが、政府と国民を繋ぐメディアの役目ではないでしょうか。

 枚挙に暇がないとは、こういう時に使う言葉なのではと思うほど、まだまだあるのですが、すべてを列挙すると数週間かかってしまいますので、特に引っかかった発言だけ並べさせていただきました。

徳光正行
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男〜三沢光晴という人〜』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。4月27日には岩井志麻子氏との共著『凶鳴怪談』を出版。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年5月29日 掲載