QRコード決済が狙う「FeliCa」非対応の格安スマホ 今年1月〜6月でも4分の1占める
Androidスマホは、10年から早々におサイフケータイに対応(一部機種のみ)し、iPhoneも16年9月発売の「iPhone 7」以降、FeliCaに対応して待望のSuicaが利用可能になると話題になった。しかし、非対応の旧機種「iPhone 6s」もエントリーモデルとして販売を継続し、ワイモバイル、UQ mobileでは現在、最も多く売れている主力機種だ。
今年10月1日の消費税率の引き上げに伴って、需要平準化対策として最大5%を還元する「キャッシュレス・消費者還元事業」が実施される。後発のPayPayがキャンペーンで話題になって以来、参入が相次ぐQRコード決済のメリットは、非接触型決済のFeliCaに比べて、店舗側の初期導入コストが低く、利用端末を選ばない汎用さにある。想定するターゲットは、iPhone 6s/iPhone SEを含む、おサイフケータイが利用できない格安スマホユーザーだ。
7月1日のサービス開始直後から発生した、セブン-イレブン公式アプリ内から利用するスマホ決済サービス「7pay」のアプリの不正アクセス問題は、運営するセブンペイによると、7月4日までに判明しただけで、被害者約900人、被害総額約5500万円の規模となる見通し。SMSを使った二段階認証を用意しないなど、セキュリティと会員IDに対する甘い認識、謝罪会見の対応の拙さから、QRコード決済、ひいてはキャッシュレス決済全般に対する否定につながらないかと危惧される状況となった。
どう、ひいき目にみても、QRコード決済はFeliCaを搭載したカード・専用キー、おサイフケータイによる非接触決済、サインレスのクレジットカード・デビットカード決済より、いつでもどこでも店頭でストレスなくスピーディーに決済できるとは言い難い。このため、おサイフケータイをはじめ、従来のキャッシュレス決済手段との使い分けが重要になるだろう。何度も噂が持ち上がっている、FeliCaを搭載したiPhone SEの後継機種「iPhone SE 2」の登場や、海外メーカー製SIMフリースマホの「おサイフケータイ」への対応を期待したい。(BCN・嵯峨野 芙美)
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