田嶋幸三会長(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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日本サッカー協会は9日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督を解任して西野朗監督の就任を決めた。ワールドカップを目前に控えたタイミングでの監督交代に、田嶋幸三会長は「1パーセントでも2パーセントでも勝つ可能性を追い求めていくため」と決断の理由を語った。

もしハリルホジッチ体制でワールドカップに臨めば、監督任命から大会までの結果の責任はあいまいだった。2015年2月、ハビエル・アギーレ監督を解任し、ハリルホジッチ監督を就任させたときは、大仁邦彌会長、原博実専務理事、霜田正浩JFA技術委員長という体制だったのだ。

ハリルホジッチ監督率いる日本代表がワールドカップで惨敗したとしても、田嶋会長と西野技術委員長は、前任者が決めたこととして対応できたはずだ。ワールドカップ後の退任を明らかにしていたハリルホジッチ監督にすべてを押し付けることができた。

それでも、ワールドカップまでテストマッチが残り3試合というこの時点で監督交代に踏み切ったということは、自分たちに対するリスクを取ってでも日本サッカーの発展をしっかり考えた決意の表れだと言えるだろう。

現状の日本代表は低調なパフォーマンスであえいでいる。すべてがハリルホジッチ監督のせいだとは言えないが、希望は見えにくかった。ならば交代させることで、好転に賭けてみるのも方策のひとつ。今回の交代劇は、失敗を恐れるだけならできない決断だった。

田嶋会長は「責任を恐れて何もしないのではなく、私はその責任を全うするのは今の状況で少しでも可能性を考えてやっていく、その決断をしということが責任だと思っています」と力説した。そのとき、会長の顔は一層上気していた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】