ワールドカップ直前で監督交代に踏み切った日本サッカー協会の決意
もしハリルホジッチ体制でワールドカップに臨めば、監督任命から大会までの結果の責任はあいまいだった。2015年2月、ハビエル・アギーレ監督を解任し、ハリルホジッチ監督を就任させたときは、大仁邦彌会長、原博実専務理事、霜田正浩JFA技術委員長という体制だったのだ。
それでも、ワールドカップまでテストマッチが残り3試合というこの時点で監督交代に踏み切ったということは、自分たちに対するリスクを取ってでも日本サッカーの発展をしっかり考えた決意の表れだと言えるだろう。
現状の日本代表は低調なパフォーマンスであえいでいる。すべてがハリルホジッチ監督のせいだとは言えないが、希望は見えにくかった。ならば交代させることで、好転に賭けてみるのも方策のひとつ。今回の交代劇は、失敗を恐れるだけならできない決断だった。
田嶋会長は「責任を恐れて何もしないのではなく、私はその責任を全うするのは今の状況で少しでも可能性を考えてやっていく、その決断をしということが責任だと思っています」と力説した。そのとき、会長の顔は一層上気していた。
【日本蹴球合同会社/森雅史】

