中国メディアの「環球網」は3日「スホーイは大丈夫なのか? T−50についての3つの解けぬ謎」と題する記事を掲載した。ロシアのスホーイが開発中の「T−50」は問題点を多く抱えている可能性があり、機体の形状では中国が開発中の「J−20(殲−20)」の方が、ステルス性獲得の面で有利な点があると指摘した。(イメージ写真提供:(C) Igor Dolgov /123RF.COM)

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 中国メディアの「環球網」は3日「スホーイは大丈夫なのか? T-50についての3つの解けぬ謎」と題する記事を掲載した。ロシアのスホーイが開発中の「T-50」は問題点を多く抱えている可能性があり、機体の形状では中国が開発中の「J-20(殲-20)」の方が、ステルス性獲得の面で有利な点があると指摘した。

 「T-50」は第5世代ジェット戦闘機開発のためロシアが進める「PAK FA」計画で採用された専用機だ。初飛行は2010年で、現在までに10機程度の試作機が作られたとみられている。

 環球網は、T-50が試験飛行2年目に出火事故を起こしたと紹介。試験飛行時にトラブルを出すのは「極めて正常」とした上で、T-50の試験飛行が2013年までに100回、その後の9カ月も20回と、極めて多いと指摘。「理由は不明」と論じた。

 さらに、兵器類を搭載するウェポンベイの扉を開いたことが確認されていないと指摘。ウェポンベイとみられる部分は非常に小さいので、兵器類の搭載量は極めて少なく、一部の専門家は現状のT-50について「ウェポンベイは設けられていない」とまで極言していると伝えた。

 第5世代ジェット戦闘機ではステルス性が重要な評価ポイントになる。環球網は米国の「F-22」、「F-35」、さらに自国の「J-20」の設計について「ステルス性考慮のデザインが顕著」と指摘。しかし、T-50については複合材料を多く使うなどステルス性向上の意図はみられるが、形状面では「それほど多くを感じない」と評した。

 例としては、大きな熱源となるエンジンの噴射口を挙げた。F-22、F-35、J-20ではそれぞれに噴射口にカバーを取り付けるなどの処理がみられるが、T-50はエンジンの後ろの部分が露出していると指摘した。

 記事はT-50開発の「収支面」にも懸念を示した。インドはかつて、T-50の関連技術に興味を示したが、スホーイはインドに設計面おける「重要情報」を伝えることを拒絶した。T-50の開発そのものが順調でないことが影響した可能性がある。

 インドはすでに旧式となった「Mig-21」の後継機を模索していた。結局は仏ダッソー社のラファールを購入することになった。ロシア軍も景気後退の影響を受け、T-50の予定購入機数を大幅に削減するとされる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) Igor Dolgov /123RF.COM)