高齢夫婦世帯では、わずかなきっかけで生活が崩れてしまうことがあります。特に一方が体調を崩した場合、もう一方が支えきれず、深刻な事態に至るケースも少なくありません。子と親が離れて暮らしていると、その異変は突然、思いがけない形で知らされることもあります。深夜の一本の電話が突きつけた、老いの現実東京都内で会社員として働く健一さん(仮名・56歳)は、その夜のことを今もはっきりと覚えています。「午前2時すぎで