「事件を知った上で雇用されたんでしょうか?」 検察官の言葉に、情状証人として出廷してきた男性は「はい」と短く淡々と、そして力強く答えた。その声からは、おおよそ抑揚と呼ばれるようなものの一切が取り去られ、どこか冷たさみたいなものすら感じられた。 令和7年の4月、被告人のYは60日間の免停処分を受けていたにも関わらず、同居していた友人の車を無断で借用し、愛知県から遊びに来た友人女性を助手席に乗せて長野県