「タブタニック」に遺族が激怒、風呂栓が“沈没”想起で「不愉快」。
英紙サンや米放送局ABCなどによると、問題となったのは風呂栓のチェーンに、タイタニック号に似せたおもちゃの船が付けられている、その名も「タブタニック」。製造したおもちゃメーカーのパラドーンによると、この商品は価格4.99ポンド(約640円)で、2009年から発売しているものだという。パラドーン側は、この栓を「有名な沈没シーンを再現してください」と宣伝しており、利用者にちょっとした入浴の楽しみを味わってもらおうと考え出したようだ。
たかがおもちゃと言えども、ウィリアムスさんが「タブタニック」に怒るにはきちんとした理由があった。なぜなら彼は、叔父が26歳のときにタイタニック号へ乗船して帰らぬ人となった、遺族の1人だったから。そのため彼にとっては、悲劇の船であるタイタニック号を商品として利益を得ようとするのはおろか、沈没を容易にイメージさせる風呂栓としてのアイデアに納得がいかなかったようだ。
ウィリアムスさんの怒りに対し、パラドーン側は「目新しい商品として考え出しただけ」と釈明した上で、「怒る人がいるとすれば、申し訳ないと思う」と謝罪のコメントを発表。しかし一方で「多くの消費者から商品として認められている」とも話し、発売中止など特別な対応を現時点で取るつもりはないようだ。映画の大ヒットなど、今では世界的な有力コンテンツの1つとなっているタイタニック。しかし風呂栓として利用したのは、遺族や関係者に対する配慮がいささか足りないと言われても、仕方がないのかもしれない。
