北中米ワールドカップを戦う日本代表DF菅原由勢(ブレーメン)が初戦オランダ戦の前日練習後、報道陣の取材に応じ、「いよいよですね。楽しみだし、いい準備ができたし、持っているものを全て出せるように。次のことを考えるんじゃなく、初戦どうやって勝つかに焦点を当てるべきだし、2試合目、3試合目のことは1試合目の後に考えたらいい。まずは1試合目に全力を出すことが大事」と高ぶりながら話した。

 日本代表の前日練習は冒頭15分間が報道陣に公開され、DF長友佑都を中心に活気にあふれるものだった。菅原によると、前日夜に行われた選手だけのミーティングが有意義なものとなり、W杯に臨む一体感がさらに高まったのだという。

 菅原は「個人的に喋ってほしい、いろんなことを喋るべきだと思っていた人が120点満点の会話をしてくれた」と回顧。長友やサポートプレーヤーのDF吉田麻也、メンターのMF南野拓実が過去の経験やチームの進むべき方向性を訴えたようで「僕らみたいに初めての大会の人にとっては相当響いたし、(南野)拓実くんや(吉田)麻也さんは直接ベンチやピッチで関われるわけではないのにタメになること、自分たちに何が必要なのかを問いただしてくれた。本当にチーム一人一人がチームのことを考えて全力を尽くしているというのを感じたし、素晴らしいミーティングだった」と興奮気味に話した。

 さらに菅原は「特に印象的だった話」について問われると「本書けるくらいありますよ(笑)」と返答。「特に佑都さんは5回目で、5回目の人がW杯に一番興奮している人なんで。やっぱりW杯ってすごいんだなというのを彼の言葉で伝えてくれた」と長友の姿勢に着目し、「彼の言葉というよりも、目というか、このギラギラ感というか、それがやっぱり一段階違うなと。いよいよ始まるなというのと同時にこれくらい覚悟を持ってW杯を戦わないといけないのを体現してくれているし、いてくれてありがたい存在です」と敬意を示した。

 そんな長友はこの日の朝、さらに一段階スイッチが入っていたようで「今日の朝、バスに乗って待ってたら誰よりもでかい声で『おはよう!』って。すげえエナジーじゃん、すげえ昂ってるじゃんって。完璧ですね」と目を細めた菅原。同じSBでムードメーカーの先輩から大きな刺激を受けたようで「元々W杯への思いは優勝したいとしか思っていなかったし、優勝チームの一員でありたいとひたすら思っていた」と振り返りつつ、「もちろん楽しみだったり、子供の頃からの憧れの舞台に立つということもあるので、高揚感もあるし、緊張感も生まれるのは確かだと思うけど、チームが勝つために自分がどうあるべきかを考えるべきだと思うし、チームが勝つために全てを捧げないといけない。チームが勝つために最高の準備をするだけ」と決意を深めていた。

(取材・文 竹内達也)