決選投票を争う両氏の訴え

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 【リマ=南部さやか】南米ペルーの大統領選の決選投票が7日に行われる。

 2年前に死去したアルベルト・フジモリ元大統領の長女で、中道右派のケイコ・フジモリ氏(51)と左派のロベルト・サンチェス元貿易・観光相(57)が接戦を繰り広げている。

 「平和をもたらし、秩序を取り戻す」。ケイコ氏は選挙戦最終日の4日、首都リマで開いた集会で、治安対策強化などを訴えた。

 ペルーでは、汚職疑惑などで国会が相次いで大統領を罷免(ひめん)し、過去10年間で8人の大統領が交代するなど政治の混乱が続いており、政治の安定が課題だ。

 また、組織犯罪が増加しており、治安改善を求める声も高まっている。集会に参加したリマ市のベロニカ・カブレラさん(48)は、「フジモリ元大統領のように治安を回復してくれるのはケイコ氏しかいない」と期待する。

 ケイコ氏は過去3回、大統領選に出馬し、いずれも決選投票で敗れた。日系人初の大統領だった父の評価は分かれており、父の存在がケイコ氏を押し上げる一方、足も引っ張っている。

 フジモリ氏は貧困対策や治安改善で成果を出して人気を得た。一方、憲法停止や国会閉鎖など強権的な政治手法は「フジモリ主義」と呼ばれ、反発が根強い。

 4月に行われた大統領選の第1回投票では、ケイコ氏の得票率は17・18%で、サンチェス氏は12・03%だった。調査会社イプソスが5月31日に公表した調査結果では、ケイコ氏の支持率は38%、サンチェス氏は35%だった。サンチェス氏の支持率がわずかに上回る最新の世論調査もあり、予断を許さない状況だ。

 ケイコ氏が勝てば、米国のトランプ大統領との関係を強化するとみられる。米国によるベネズエラのマドゥロ大統領の拘束後、ケイコ氏は「歓迎する」とSNSに投稿し、米国への支持を表明している。

 一方、サンチェス氏は、当初は有力視されていなかったが、地方と都市の経済格差の是正を訴え、終盤に追い上げた。4日夜、リマで開いた集会では「先頭に立ち、皆と協力して取り組んでいく」と強調した。