浦和戦では出番なしだった長友。果たして、W杯ではどうなるか。写真:滝川敏之

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 2026年5月16日に開催されたJ1百年構想リーグ、浦和レッズFC東京の一戦で長友佑都はベンチスタート。日本史上初の5大会連続W杯メンバー入りした鉄人は、この試合でどう起用されるのか。個人的な最大の興味はそこにあった。

 おそらく6月開催のワールドカップでも長友はベンチスタートが濃厚だろう。日本代表の3-4-2-1システムでの彼の主戦場は左ウイングバックで、そこには中村敬斗前田大然らが候補者となる。さすがに彼らを押し退けて本大会でスタメンという可能性は低い。

 では、どんな使われ方をするのか。それを予測するうえで、浦和戦は良いサンプルになると考えた。しかし、試合はスコアレスドロー。結局、長友の出番はなかった。

 試合後、FC東京の松橋力蔵監督は長友を起用しなかった理由を次のように述べた。

「戦術的な部分です。我々がリードしたら、どうクローズするかという選択肢の中での交代はもちろんありました。ただ、必ずしもということではなかったので、(ゴールを)取りに行く中で大きく選手を変える必要はありませんでした」
 
 要するに、逃げ切り要員のひとりが長友というわけだ。FC東京ではそうだろうが、果たして日本代表ではどうか。W杯本大会で逃げ切るなら、左ウイングバックに途中出場で組み込まれるのは鈴木淳之介や伊藤洋輝ではないのか。となると、長友の立ち位置はかなり限定的にも映る。

 正直、“長友のW杯起用法”が見えてこない。浦和戦で深まったのは「長友は本大会でどう使われるのか」という疑問だ。

 もっとも、長友を「間違いなく戦力」と見ている森保一監督には確固たるプランがあるはずだと信じたい。長友には幾多の困難を打ち破ってきた経験があり、今回のW杯でも存在感を見せつけてくれるだろう。

 逆境になればなるほど燃える男、それが長友佑都である。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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