■衰退を待つだけなのか

かつて世界を席巻した「ものづくり大国・日本」の看板が、今、大きな曲がり角を迎えています。私たちが長らく誇りにしてきたトヨタやソニーといった巨大ブランド。しかし、その足元では、これまでの「成功モデル」が通用しない事態が確実に進行しています。2026年、ソニーがかつての主力だったテレビ事業を分離するというニュースは、一つの時代の終焉と、新たなフェーズへの移行を象徴しているかのようです。

では、日本の製造業はこのまま衰退していくのを待つだけなのでしょうか? 

本稿では、プレジデントオンラインの膨大なアーカイブの中から、日本のものづくりの現在地と未来を問い直す3本の記事を紹介します。

1本目は、日本工業大学大学院の田中道昭教授が指摘する、中小企業の「試作力」の危機です。巨大メーカーの革新を支えてきた町工場の衰退が、日本の製造業全体の足をいかに引っ張っているのか。構造的な問題に鋭く切り込みます。

2本目は、大阪・新世界から世界中の料理人を魅了する「日本の包丁」の物語。カナダ人店主の目を通した日本独自の職人技の価値は、私たちの足元にある宝物に気づかせてくれます。

そして3本目は、ソニー元CEOの故・出井伸之氏が遺した、日本企業への痛烈な警告。なぜ中国企業に後れを取ったのか。「官僚依存」からの脱却やITとの融合など、今まさに求められている変革の本質に迫ります。

「ものづくり」の本質は、知恵を絞り、時代の変化に食らいつくこと。連休中にじっくりと読み解きたい、日本の底力を呼び覚ますための必読リストです。

■ソニーでもトヨタでもない…テレビ・新聞が報じない「ものづくり大国・日本」復活の切り札となる「次の主役」

(2026年1月23日公開)

※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

ソニーグループは1月20日、かつての主力だったテレビ事業を分離すると発表した。日本メーカーはどのような方向に進むのか。日本工業大学大学院技術経営研究科の田中道昭教授は「日本の製造業は大きな危機に直面している。背景にあるのが、『試作』を担ってきたものづくり中小企業の衰退だ」という――。<続きを読む>

 

■日本の包丁は「間違いなく世界一」…大阪で14年続く「カナダ人店主の包丁店」に海外の料理人が惚れ込む理由

(2025年6月25日公開)

「タワーナイブズ大阪」前にて(筆者撮影)

大阪・新世界に外国人客が集まる包丁専門店がある。値段は3000円〜200万円で、どれも日本製だ。カナダ出身の店主、ビヨン・ハイバーグさんが2011年に立ち上げた。なぜビヨンさんは日本の包丁を売るようになったのか。インタビューライターの池田アユリさんが取材した――。<続きを読む>

 

■「だから中国企業に負けるようになった」ソニー元CEOが危惧する日本企業の"官僚依存"という大問題

(2022年4月13日公開)

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Bet_Noire)

日本の製造業はなぜ中国に勝てなくなったのか。ソニー元CEOの出井伸之さんは「ものづくり神話から抜け出せず、IT技術との融合がうまくできていないのが原因だ。さらに、日本の民間メーカーには官僚依存症という大きな問題も残っている」という――。<続きを読む>

 

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PRESIDENTまとめPRESIDENT Onlineで読者のみなさまから人気の高かった記事を、テーマごとにまとめてご紹介します。
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