山本由伸の“切り替え力” 初回3失点→11者連続アウト→7回に3者連続見逃し三振 「自分の中で大切にしている」ものとは?
◆米大リーグ ジャイアンツ3―1ドジャース(21日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)
ドジャース・山本由伸投手(27)が21日(日本時間22日)、敵地で宿敵ジャイアンツ戦に先発。7回6安打3失点7奪三振と好投したが、今季2敗目(2勝)を喫した。初回に3点を先制されるも2回以降は立ち直り、開幕から5試合連続クオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)は達成した。
初回の投球については「立ち上がりなんで、なかなか安定して入るっていうのは難しいですし。何とかその中で最少失点にできるっていうような投球ができるように、また工夫したり練習したりいろいろしていかないとなと思います」と振り返り、最後のイニングの3者連続三振については「最後はストレートも低めに投げられてましたし、3人目はツーシームでしたけど、最後にいい高さ、いいコースに投げられました」とうなずいた。「(2回以降は)何とか引きずらないようにマウンドに行きました。初回なので、失点はダメですけど、何とか粘っていけば後半ひっくり返ることもあると思いますし、失点した後がすごく大事だなというのは自分の中で大切にしています」と切り替えたことを強調した。
この日は正捕手スミスではなく、今季初めて打撃好調のラッシングとのバッテリー。初回。1番アダメスは遊ゴロに打ち取ったかと思いきや、遊撃のキム・ヘソンが一塁悪送球(記録は内野安打と失策)。いきなり二塁に走者を背負うと、安打と四球で無死満塁となり、4番ディバースには2球目のスプリットを先制の右前適時打とされた。初回失点は2戦連続となった。5番シュミットの打球は目測を誤った中堅・コールが急激に前進。左翼のT・ヘルナンデスと交錯しながら何とか捕球したが、犠飛となった。山本は6番イ・ジョンフにも右前適時打を浴び、この回3点を失った。
それでも、2回以降はまたも修正力の高さを見せた。最速96・6マイル(約155・5キロ)の直球とスプリットを中心に、初回にイ・ジョンフにタイムリーを打たれてから4回まで11者連続アウトを奪取。3回には立ち上がりに苦戦したチャプマン、ディバースを連続三振に斬るなど味方の援護を待ち続けた。5回は先頭の9番ベイリーに四球を与えたが、後続を冷静に料理。初回に26球を要しながら、結局5回まで69球で投げ抜いた。雨が降り出した6回は、2死からイ・ジョンフの右前打で初回以来の安打を許し、続くラモスにも中前打を浴びたが、単打で一塁から一気にホームを狙ったイ・ジョンフが憤死して無失点だった。
圧巻だったのは7回。ギルバートを95・5マイル(約153・7キロ)直球、ベイリーを95・7マイル(約154キロ)直球、アダメスを95・4マイル(約153・5キロ)ツーシームで3者連続の見逃し三振に斬って役目を果たした。
しかし、援護なくジャイアンツ戦は通算6試合目でも初勝利はならなかった。同地区4球団の中で唯一白星がなく、好投しても1勝目が遠い展開が続いている。また、レギュラーシーズンにおける両軍の通算成績はこれでドジャースの1288勝1289敗(19分け)とまたも黒星が先行した。
