「吸収不良症候群」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!

骨密度を上げる食べ物とは?メディカルドック監修医が骨密度が低下する原因や骨密度を上げる栄養素や下げる食べ物などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「骨密度を上げる食べ物」はご存じですか?下げる食べ物もあわせて医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
岩佐 沙弥(医師)

【経歴】
山口大学医学部卒業。初期研修医終了後、整形外科医として勤務。現在はリハビリテーション医学を専門とし、幅広い疾患による障害の治療を行っている。地域の医療に携わってきた経験が長く、現在も地域のクリニックに勤務。一人一人の生活に合った運動や食事の提案を行えるよう心がけている。
【資格】
医学博士、整形外科専門医、リハビリテーション科専門医・指導医、日本医師会認定産業医、障害者スポーツ医

骨密度とは?

骨は、単なる体を支える構造物ではなく、古い骨が壊され(骨吸収)、新しい骨が作られる(骨形成)サイクルを繰り返して新陳代謝を行っている生きた組織です。骨がどのぐらい丈夫かを示す指標が、骨密度です。新陳代謝のバランスが崩れ、骨を壊すサイクルに傾くことにより、骨密度が低下します。骨密度が低下すると、骨がもろくなり、些細な衝撃でも骨折しやすくなる「骨粗しょう症」のリスクが高まります。骨粗しょう症は高齢者の病気だとイメージされる方も多いと思いますが、過度なダイエットやホルモンが乱れることなども骨粗しょう症のリスクが高まります。気づかないうちに骨折のリスクが高まっている可能性があるため、定期的な骨密度検査などで自身の骨の状態を把握し、骨折してしまう前に対策を始めることが重要です。

骨密度が低下する原因

骨密度が低下する原因は多岐にわたります。遺伝的要因、加齢、性ホルモンの変化、生活習慣、特定の病気などが複雑に絡み合って骨密度の低下を引き起こします。
特に閉経後の女性など骨密度が気になる場合は、整形外科を受診しましょう。骨折してしまう前に、早めに診てもらうのがおすすめです。食事内容のご相談は、栄養士とできる場合もあるため、かかりつけ医に相談してみましょう。
すでに特定の病気で治療を受けている方や、長期的に薬を服用している方は、主治医に骨密度への影響について相談しましょう。必要に応じて、整形外科や内分泌内科など専門の医療機関との連携が必要になる場合があります。

加齢と性ホルモンの変化

骨密度は、年齢とともに少しずつ減っていきます。特に女性は、閉経後に骨吸収を抑える働きがある女性ホルモンのエストロゲンが急に減るため、骨が脆くなってしまいます。男性も年とともに男性ホルモンは減りますが、女性ほど急ではないため、骨密度の低下は比較的緩やかです。

栄養不足と生活習慣の乱れ

骨の健康には、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素が不可欠です。これらの栄養素が不足すると、骨形成が十分にできず、骨密度が低下しやすくなります。そのため、食生活の乱れは骨に影響を及ぼします。また、運動不足も骨密度の低下に大きく影響します。喫煙や過度な飲酒も骨代謝に悪影響を及ぼし、骨密度を低下させる原因となります。

特定の病気や薬の影響

一部の病気や薬も骨密度の低下を引き起こす可能性があります。例えば、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、慢性腎臓病、慢性炎症性疾患(関節リウマチなど)、消化器疾患(クローン病など)は、骨代謝に影響を及ぼし、骨密度の低下を招くことがあります。 また、ステロイド薬の長期使用など、一部の薬も骨密度を低下させる副作用が知られています。

「骨密度を上げる食べ物」についてよくある質問

ここまで骨密度を上げる方法などについて紹介しました。ここでは「骨密度を上げる食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

低下した骨密度を食事で回復させることはできますか?

岩佐 沙弥 医師

一度低下してしまった骨密度を、食事だけで完全に回復させることは難しい場合が多いです。食事の見直しに加えて、適度な運動を取り入れること、日光を浴びること、禁煙や節酒などの生活習慣の改善など、複合的な取り組みが必要です。すでに骨密度が著しく低い場合や骨粗しょう症と診断された場合は、医師の指導のもと、薬物療法を併用することで骨密度を改善できる可能性があります。

骨粗しょう症を発症した際に控えた方が良い食べ物はありますか?

岩佐 沙弥 医師

骨粗しょう症と診断されても、「これを絶対に食べてはいけない」という食品はありません。しかし、骨密度がさらに下がらないよう、いくつか気をつけたい食品はあります。具体的には、リンが多く含まれる加工食品や清涼飲料水、摂りすぎると良くないカフェイン、アルコール、そして塩分の多い食事などです。大切なのは、バランスの取れた食生活の中で、食べる量や頻度を適切に調整することです。

まとめ骨密度が気になるときは整形外科を受診

骨粗しょう症は食事や運動、生活習慣の改善で予防できます。見えないからこそ定期的な検査を受けましょう。

「骨密度」の異常で考えられる病気

「骨密度」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

骨の病気

骨粗しょう症

続発性骨粗しょう症

内分泌・代謝の病気

甲状腺機能亢進症副甲状腺機能亢進症

腎臓の病気

慢性腎臓病(CKD)

消化器の病気

吸収不良症候群

参考文献

骨粗しょう症|骨粗鬆症財団

カルシウム|厚生労働省