神社の本殿にあるご神体は神様なの?【神社の話】

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神社のご神体って神様なの?

お寺の場合、本堂に入れば正面奥の壇に仏像が安置されているので、秘仏でないかぎりそのお寺の本尊が何であるのかすぐにわかります。ところが、神社の場合、ご祭さい神じんが祀られている本殿の中を拝見することはできません。それどころか、本殿そのものさえ拝殿に隠されてその外見を拝することもままならいことも少なくありません(それについては第10項で述べます)。仮に本殿に入ることが特別に許可されたとしても、そこに祀られているのがどんな神様なのか、きっとわからないはずです。なぜなら、そこに奉安されているのは鏡や剣であったりするからです。この本殿に奉安されている鏡や剣がご神体( 御霊代ともいいます)です。

神様は霊的な存在なので、神様が見せようとなさらないかぎり、人はその姿を見ることができません。そこでお祀り(お祭り)を行なう際には、神霊が宿るための依よ り代しろを用意します。野外でのお祭りのように祭事がすんだ後、神様にお帰りいただく場合は神籬という仮設の依り代が用いられますが、神社の場合はずっといていただくた
めのものなので宝物に準じるものが依り代とされます。これがご神体です。

どのようなものをご神体とされるかは、その時々の事情によって異なるので一様ではありません。鏡・剣・勾玉が一般的ですが、神像*や御幣ということもあります。なかには山や滝をご神体とする神社もあります(奈良県の大神神社や埼玉県の金鑚神社、和歌山県の飛瀧神社など)が、それらは建物に入らないので本殿はつくられません。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 神社の話』