「独身は年金で不利だ」と言われましたが、なぜでしょうか?独身の場合、今まで払った年金は何歳まで生きれば元が取れますか?
独身が不利と言われる理由
独身が不利と言われる大きな理由は、遺族年金の存在です。厚生年金に加入している人が亡くなった場合、配偶者や子どもには遺族年金が支給されます。しかし独身の場合は、その対象となる家族がいないため、自分が支払った保険料が自分以外に還元されることはほとんどありません。この点が不公平に感じられることがあります。
配偶者控除や第3号被保険者の影響
会社員の配偶者で一定の条件を満たす場合、第3号被保険者として保険料を負担せずに年金を受け取れる仕組みがあります。つまり夫婦世帯では、一方の保険料で2人分の基礎年金が支えられるケースもあります。一方で独身の場合は、自分で保険料を払い続ける必要があり、この違いが不利と感じられる要因の一つです。
長生きが前提の制度
年金制度は、長く生きるほど有利になる仕組みです。独身かどうかに関係なく、平均寿命より長く生きれば支給総額は増えていきます。ただし独身の場合は、配偶者に給付が引き継がれることがないため、自分自身がどれだけ長生きするかが重要になります。
元を取る年齢の目安
一般的に、国民年金だけの場合は65歳から受給を開始し、おおよそ80歳前後で支払った保険料の元が取れるといわれています。厚生年金を含めると、収入や加入期間によって異なりますが、75歳から85歳程度が一つの目安です。つまり平均寿命付近まで生きれば、損をする可能性は低いと考えられます。
独身でも不利とは限らない理由
独身の場合は、自分の生活設計に合わせて柔軟に資金管理ができるというメリットがあります。また、支出やライフイベントが比較的シンプルなため、老後資金を計画的に準備しやすいという側面もあります。年金だけに頼らず、貯蓄や投資と組み合わせることで、より安定した生活を目指すことが可能です。
年金制度の本質を理解する
年金は個人の積立ではなく、現役世代が高齢者を支える仕組みです。そのため、支払った額と受け取る額が必ずしも一致するわけではありません。独身か既婚かによって見え方は変わりますが、制度全体で支え合うという前提を理解することが大切です。
老後に備えるための考え方
独身の場合は、自分一人で老後資金を準備する必要があるため、早い段階から計画的に備えることが重要です。例えばiDeCoやつみたて投資などを活用することで、年金以外の収入源を作れます。
また、生活費の見直しや無理のない貯蓄習慣を身につけることも大切です。年金を土台としながら、自分なりの安心できる資金計画を持つことで、将来への不安を軽減できます。
まとめ
独身が年金で不利と言われるのは、遺族年金や第3号被保険者制度の影響が大きいからです。ただし、年金は長生きするほど受給額が増える仕組みであり、平均寿命まで生きれば元は取れるケースが一般的です。自分のライフスタイルに合わせて、年金と他の資産形成を組み合わせることが重要です。
出典
アイブリッジ株式会社 「年金」に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
