大谷翔平の“投手専念”は今後も続けるべき? 元MLB戦士が力説「上手く相手を選べるならサイ・ヤング賞とMVPの両方いける」

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投手のみで異彩を放った大谷(C)Getty Images

 普段とは異なるマウンドだった。現地時間4月15日に行われたメッツ戦で、大谷翔平(ドジャース)は先発登板をしたのだが、指名打者としては出場せず。エンゼルス時代の2021年5月28日のアスレチックス戦以来5年ぶりとなる「投手のみ」での仕事に集中した。

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 むしろ、メジャーリーグで「唯一無二」と評される投打同時出場を、当たり前のようにこなしてきたこれまでがありえないのだが、それでも大谷の「投手専念」は小さくない話題となった。

 キッカケは13日のメッツ戦で受けた死球の影響を考慮した、首脳陣の決断によるものだった。それでも「チームとしてもいい戦略」と首脳陣の考えを意気に感じた本人は、ピッチングに集中。5回に失点を喫して連続自責点0の日本人投手最高記録は「32回2/3」でストップしたが、6回(95球)を投げ、被安打2、10奪三振、1失点と先発の役割を全うした。

 投手だけに専念すれば、敵将が「何もできなかった」(カルロス・メンドーサ監督談)と漏らすほどの快投を見せる。まさに「投手・大谷」の真価が発揮された一戦だった。

 そんな快投を目の当たりにし、大谷の起用法に対する議論も白熱した。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』のホストを務めるAJ・ピアジンスキー氏は「あいつは間違いなくサイ・ヤング賞を狙ってるんじゃないかって思うね。仮に、このまま調整して、今のピッチングを保てるなら、サイ・ヤング賞とMVPの両方いけるよ」と断言した。

 かねてから大谷が登板する日のマッチアップが、「相手ローテの4番手とか5番手だ」と指摘するピアジンスキー氏は、「結論から言えば、同時受賞はできると思う。今の時代は勝ち星もそこまで気にする必要はないからね。もしも、(サイ・ヤング賞とMVP同時受賞を)誰かがやるとすれば、彼のほかにいない」と力説。「ドジャースは選手の発掘方法や使い方がメジャーで一番うまい。だから連覇が出来る。ショウヘイもその恩恵を受けていると言えるね」と訴えた。

 毎登板ごとに「投手専念」を続けるのは、おそらく本人の望むところではない。しかし、ここまで3登板で防御率0.50、WHIP0.72と圧倒的な支配力を誇る大谷が、今回のような起用法を続けた場合、どうなるかは興味深くもある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]