ナフサ不足で住宅メーカー悲鳴

緊迫する中東情勢の影響が「家作り」にも及んでいます。石油製品「ナフサ」の供給不安などから大手設備メーカーが製品の受注を停止するなど、県内の建築現場にも影響が広がっています。

(記者)「リビングやキッチン。住まいづくりに欠かせない設備や資材が、価格高騰や供給停止に陥っている」

住宅メーカーの責任者は資材の調達に頭を悩ませていました。

(綿半林業・サイエンスホーム 橋口孝祐鹿児島支社長)「何が足りないというより、全体的に工場で生産できない状態。(価格も)上がっていないものが分からないくらい」

必要な石油由来のナフサの調達が難しく

LIXILやTOTOなどの住宅設備大手が、今週から一部のトイレやユニットバスなどの製造停止や出荷の制限を開始。

ホルムズ海峡が事実上封鎖されたことにより、ユニットバスなどの製造で必要な石油由来のナフサの調達が難しくなっているのです。

「コロナショック以上」ナフサ不足の影響は…

TOTOは、来週以降段階的に受注を再開する見通しを示しましたが、ナフサ不足の影響は、設備以外にも…。

家の断熱材や防水シート、接着剤などが30%から40%値上がりし、この先、入荷停止の可能性も…。

さらに、塗料に使うシンナーはこれまでの2倍に値上がりしています。

(綿半林業・サイエンスホーム 橋口孝祐鹿児島支社長)「コロナショックの時はものの取り合いだったが、今は材料を作るための根本が不足しているのでそもそも作れない。コロナショック以上だと業界でも言われている」

「家は建てられますか?」客も不安に

こちらの住宅メーカーは6月まで、契約金額から値上がりした分の差額を負担する方針です。また、現在30軒ほどの建築を進めていますが、完成時期が遅れる可能性も出ているということです。

(綿半林業・サイエンスホーム 橋口孝祐鹿児島支社長)「『家は建てられますか?』という問い合わせもあった。お客様の生活が苦しくならない提案が少しでも早く出来るようになれば」

マイホームづくりを直撃する“ナフサショック”。現場の苦悩はまだしばらく続きそうです。